第73話 海野家の闇
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それからすぐのことだ。
大きな戦があり、そしてこの二人、黒椎と紅虎が夜霧の使役鬼になったのは・・・」
「え?」
「黒椎と紅虎の最初の主は夜霧様だったの?!」
霧香の問いに頷く紅虎。
「はい、霧香様はご存知でしょうが我らは場所は違えど同じ時代でほぼ同時期に鬼にさせられました。
夜霧様とはあの方が隠密に受けた鬼退治の任務で出会い、配下に加わりました」
「俺たちは境遇が似ていたからな、夜霧は俺たちにとっていわば救いの神ってところだ。
どんなに手を汚していたとしてもそんなことは関係ねぇ」
黒椎は拳を握り締める。
「あいつは俺たちにとって特別だった、誰よりも信頼できる主だった」
「ああ、たとえ冬寿様やお母上がいなくなり、それによって夜霧様の存在が明らかになり、五大呪術家中から後ろ指を指されることになったとしても我々だけはあの方を守り通すとまで約束した主でした」
津雲に負けず劣らずの主想いの黒椎と紅虎にここまで言わせることができるとは、夜霧という人物はどれほどの器だったのだろうか。
「だが別の形で夜霧の存在が公の場に出されることになっちまった」
「別の形?」
「継国縁壱です、あの男が現れたことで夜霧様は一瞬だが公の場に現れざるを得なくなった」
『縁壱』の名前を言った時少しだけ黒椎と紅虎の表情が怒りに染まったように見えた。
二人の出会いは偶然だった。
きっかけは一つの組み紐だった。
続く