第72話 決断
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「な、何の真似だ?」
「・・・・・・」
いきなり膝をついたことに驚いている不死川だが琴乃とアカリは霧香の考えていることがわかり、両名とも続いて霧香と同じくその場に両膝をついた。
「不死川様・・・・あなたの仰る通り、私の両親の話に納得が出来かねることお察しいたします。
私も聞かされたのは今が初めてです、本来ならばあなたと同じように両親を問いただす行動をするでしょう。
しかしそれをしなかったのは、過去に海野家に一波乱あったことは知っていたからです。
内容については知り得ませんでした、海野一族がその話題には触れず、我が家を代々守り続けてくれた津雲や黒椎、紅虎でさえ口にすることを拒んだからです。
これは彼らも関わりのあることだと直感いたしました、しかし悪戯に隠しているのではありません。何か理由があってのことだと思います。
ですから今ここでその理由をお話させてください、彼らが三百年も胸の内に留めていた理由をここで皆様の前で聞いてあげてください」
そう言って霧香は頭を下げた。
遊廓の任務の時、黒椎と紅虎が那津蒔の指示で自分たちを助けに来た時、彼らが自分の姿を見て驚愕していたのを思い出した。
そしてどこか悲し気な顔をしていた。
それが何だったのかはわからない、しかし千寿郎を引き取り、稽古を頼んでからというもの、特に黒椎と紅虎は考える時間が多くなった。遠くを見るような表情が多くなったのだ。
その理由はおそらく自分の先祖、海野夜霧が関係しているに違いない。だから自分も彼らから聞いてみたいのだ。
三百年前に日の呼吸の剣士と夜霧、当時の鬼殺隊、そして鬼舞辻に何があったのか・・・。
琴乃とアカリも同じく頭を下げた。
「俺自身は反対だ・・・・だが、お館様がどう御判断されるか。それによって俺は従う」
そう言うとその場にまた座った不死川、他の柱たちを見てみるが皆、何ともいえない顔をしている。正直言えば判断に困るのだろう、三百年というあまりにも長い年月と飛躍している出自の吐露。
判断材料が少なすぎる、鬼の話を純粋に信じていいものかもわからない。
「奥方様はどのようにお考えですか?」
「私は是非お話をお聞きしたいと思っております、瀬津寿殿と安岐様が意を決してお話されたこと誠に嬉しく思います。
ですが決め手に欠けまする、ならば生き証人である使役鬼に話を聞いておくべきかと・・・」
霧香の問いにはっきり言うあまね、しかし最終判断はやはり輝哉がするもの。
あまねは夫の寝室の前に座っている娘を見ると中で寝ている輝哉に聞いている様だ。
そしてあまねの元へ来ると何かを伝えて部屋の前に戻っていく。
「夫が決断しました。
海野家の使役鬼をこの場に呼び寄せることを許可する――」
続く