第71話 よかったね
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「さようなら~~!!」
炭治郎は手を振って別れを告げる、少し名残惜しい気持ちがあるが、そうも言ってはいられない。
すると荷車が止まった。
「ん?どうしたんですか?」
不思議に思った炭治郎が問いかけると目隠しと鼻栓が取られた。
「え?」
「炭治郎、目を開けてごらん」
霧香の声に炭治郎は少しずつ瞼を開く、そこには―――・・・。
「炭治郎!!」
「里を救ってくれてありがとう!!」
「ありがとうな!!」
「後の事は任せておけ!!」
「五大呪術家の皆さんもありがとう!」
「霧香様!琴乃様!アカリ様!」
「ありがと――う!!」
刀鍛冶の里の人々が総出で炭治郎や華陽隊の見送りに駆けつけてくれたのだ。
中には紙吹雪まで用意してくれている、その喝采と紙吹雪が炭治郎や華陽隊の心に沁み渡る。
「炭治郎、霧香、琴乃、アカリ」
四人に笙が声をかける。
「これがお前たちが守ったものだ、心にしっかりと刻んでおけ」
「・・・・っ、はいっ・・・」
華陽隊の各々の目からは涙が滲み出ていた。
「目隠しと鼻栓はこの里を出るまでなしにしていきましょうか」
「っ・・・、はい、ぜひそうしてあげてください」
里の人々が自分たちの名前を呼んでくれている。
『ありがとう』、『またな』、『元気でな』と再び自分たちに出逢えるのを望んでくれている。
人の絆とは不思議なもの、こんなにも人の心を温かくしてくれるのだから。
続く