間章 偽鬼の誕生
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「貴様、私のことを言えるのか?その女、人間ではないだろう?」
「そうだが?」
「人間と異形の者が夫婦だと?貴様の方も汚らわしいではないか!
人間ならば人間と夫婦になるものだ、それを――なんとまあ、人外と契りを結ぶとは!!」
「それが何か問題でもあるのか?」
無惨の言葉にケロッと返す清明。
「私は禁忌を犯しているつもりはない、互いを愛したから契りを交わした。
ただそれだけのことだ、お前と一緒にするな」
「!」
「お前は己が生き永らえるために、その身を削ってくれた恩人(医師)を殺害し、身内を喰い、力を得るために他の命をも犠牲にした。同じ人外の共有者でもお前の様な者と一緒にされては困る」
「そうだな、私もお前と一緒にされるのは心外だ。
確かに・・・私は妖(あやかし)、人ならざる者。お前よりも長く生きている、本来ならば人間という種族と関わりをもつことは無かった。だが清明がそのきっかけとなった」
「馬鹿な・・・祓う側と祓われる側、そんな正反対の種族が交わるなど・・・」
「どこまでも哀れな男よ」
滝夜叉姫が無惨の方に手を開くと無数の蛇が無惨に飛びかかった。
身体に巻き付き、足や腕、腹、背中、顔、あらゆる場所に噛み付いてくる。
「『変化(へんか)』を受け入れられなければお前は一生弱者よ、せいぜいこれからの長い人生をその廃れた心で生きるがいい」
「ぐっ・・・!」
そう言うと清明と滝夜叉姫は無惨に背を向ける。
「いつの日か『鬼にならず人の子として死んだ方が良かった』と思う時がくる。
だが、その時のお前は何もかも失った寂しいモノ(生命体)になっているだろう」
清明がチラリとこちらをみて放った言葉を最後に二人は消えていった。
「『変化を受け入れなければ一生弱者』か・・・・フフフフ、清明よ。
確かにな、変化がなければ弱体化していたかもしれないな。
だが!今、それは破られた!!変化した禰豆子を喰い、私は太陽を克服する!!
そうすれば私の願った『不変』へ行きつくことができる、唯一無二の生命体になることができるのだ!!
寿命で死んだお前や滝夜叉姫とは違い、私は永遠の命、不老不死の体を手に入れることができる!
そうなればお前たちの子孫である五大呪術家も恐れることはない、根絶やしにしてお前たちの所に送ってやるぞ」
血管を浮き上がらせて、かつての宿敵にそう告げる無惨だった。
続く