第68話 甘露寺蜜璃の走馬灯
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「琴乃ちゃん、その姿は――・・・」
「それは後でにしましょう、今は悪鬼を倒さなければ」
碧色の瞳が憎珀天を威嚇する。
「霧香、炭治郎くんたちと一緒に本体を見つけて」
「え?」
「こちらは私たちが何とかするわ、早く本体を斬ってきなさい。
夜明まで時間がない、無限列車の時のように逃がしてもいいの?」
「!」
彼女の言葉に無限列車の際にあと一歩のところで逃げた猗窩座を思い出す。
夜明が迫ったことで自分の愛刀を噛み砕き、両手を自ら引き千切り、逃げおうせた上弦の参の鬼。
「コイツも逃せば、また犠牲者が増えるのよ」
「・・・・・」
「わかったら行きなさい」
琴乃の言葉に頷いて駆け出す霧香。
「炭治郎、禰豆子、玄弥くん、本体を斬る!!
二人が時間稼ぎをしてくれている間に私たちで木の繭に隠れた上弦の本体を斬るから協力して!!」
「は、はい!」
炭治郎たちも走りだす。
〈小童どもが〉
憎珀天が木の竜を差し向けようとするも蜜璃と琴乃の技で遮断されてしまう。
「あーあ・・・この隊服のロングスカート、気に入ってたのに、さっきの坊やの音波攻撃でボタンは弾けるし、サラシもボロボロになっちゃったじゃない」
〈こ、こやつら・・・〉
速度が増している、先程戦っていた時よりも動きが素早くなっている。
「あの子たちのところには行かせないわよ!あなたはここで私と琴乃ちゃんが食い止めてみせるわ!!」
そう言った蜜璃の胸元にあるものが見えた、花のような形をした痣だ。
そして琴乃の腹にも崩れたサラシ越しに水晶のような痣が見える。
「「女の子をナメないでよね!!」」
二人の攻撃は尽く竜の首を切断していく。
〈くっ・・・不愉快極まれり!!この小娘共のせいで童共の方に石竜子(とかげ)をやれぬ!!
憎たらしい!!だが、しかし永遠に続くはずはない、必ず体力が衰える。疲弊する、人間は必ず!!〉
そう言って憎珀天は蜜璃と琴乃に狙いを定めて攻撃することに集中した。
続く