第67話 遅参御免
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あとは私に任せなさい!」
そして敵に向かって行ってしまう。
「え・・・!あ、ちょっと待ってください!!」
「大丈夫、私が行くわ。あなたたちは休んでなさいな」
琴乃と百合若が後を追う。
「ちょっと君!おイタが過ぎるわよ!禰豆子ちゃんと玄弥くんを返してもらうからね!」
「黙れ、あばずれが・・・我に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」
ビシッと言う蜜璃に対してギロリと睨んでそんな言葉を返す憎珀天。
「!?」
蜜璃はショックを受けている。
「琴乃ちゃん・・・」
「はい?」
「い、い、今・・・あの子、わ、私のこと・・・あ、あああ、あばずれって言ったよね?」
「ええ、言いましたね、はっきりと」
カタカタ、ブルブルと震えながら琴乃に問う蜜璃。それに対してはっきり『現実です』と認識させる琴乃。
「し、信じられないわ・・・あの子、何て言葉使うのかしら!?私の弟とそんな変わらない年恰好なのに!!」
「甘露寺様、人間と鬼の容姿が似ていたとしても中身まで同じと考えてはいけませんわ~」
確かに見た目は子供のような姿の憎珀天だが中身は百数年も生きているジジイだ。
「それにしたってひどいわ!!」
「そうですね~、女性に使っていい言葉ではありませんね~」
「黙れと言っているだろう、あばずれ共が」
―― 狂鳴雷殺(きょうめいらいさつ) ――
音波攻撃が二人に向けて放たれる。
「恋の呼吸・参ノ型――・・・『恋猫しぐれ』!!」
蜜璃は音波攻撃そのものを技で斬ってしまった。
「もう怒ったあ~~っ!!見た目が子供でも許せないわ!!」
彼女は怒りを露にし木の竜の体を切断していく。
〈あれが甘露寺様の日輪刀・・・噂には聞いていたけど、本当に特殊なのね〉
琴乃が注目したのはやはり蜜璃の使用する日輪刀だ。
彼女の愛刀は極めて薄く、柔らかい。
そして彼女の呼吸は宇随天元をも上回る速度、強力な刀のしなりに加えて、女体であるが故の筋肉の柔らかさ。
関節の可動域の広さがその速度を可能にしているのだ。
ともすれば自分自身をも切り刻むような扱いの難しい刀、アレは彼女のために作られた特別な刀である。
―― 恋の呼吸・弐ノ型 『懊悩(おうのう)巡る恋』 ――
一つの竜の頭を切断すると二つめの竜を頭から首まで寸断の輪切りにしてしまう。
さらに三つめの竜の攻撃を『陸ノ型・猫足恋風』によって切断する。
―― 鋼の呼吸・肆ノ型 『三日月』 ――
琴乃も竜の首を一つ斬った後、迫ってきた二つの竜を棍を三節に分けたしなり技の『伍ノ型・鎖数珠(くさりじゅず)』で打ち跳ね返す。
〈この娘ら、この速さでもついてくるか――・・・ならば、術で埋め尽くす〉
ドン!ドン!ドン!
―― 血鬼術・無間業樹(むけんごうじゅ) ――
木の竜の数がさらに増えた。
「キャーッ!!広範囲の術!!受け切れるかしら!?」
「甘露寺様、受けたら死にますよ~!流してくださいな~!」
―― 鋼の呼吸・漆ノ型 『白銀光世』 ――
移動しながら元の形状に戻した武器で斬り進む琴乃。