第5話 鼓の屋敷
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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割目鬼は一度距離を置いて琴乃の姿をまじまじと見る。
「その姿・・・鬼殺隊か?」
「ええ、階級・癸――黒鉄琴乃、以後お見知りおきを」
「『癸』だと?ギャハハハッ!!一番下の階級じゃないか!そんな実力で俺に勝てると思ったか!!」
「つっ!」
また突っ込んできたがその威力は先ほどより強く琴乃は別の部屋に押し込まれた。
「琴乃!」
「仲間の心配してる場合か?」
「!」
手長鬼の手がアカリを掴もうと素早く伸びてくる。
「っ!っ!」
アカリは壁や天井を上手く足場にして避ける。
「素早いガキだ・・・だが、それもいつまで続くかねェ~~・・・ヒヒヒヒッ」
――――――――――――――――
「ハア・・ハア・・・!!」
「あのっ!どこに向かってるんですか!?」
「外に決まってるだろう!!ここから出るんだよ!!」
正一を引きづって全力疾走をしてる善逸。
「ま、待ってください!!嫌ですっ!!」
屋敷の柱に掴まる正一、そのため勢いを削がれて前のめりに倒れる善逸。
「自分だけ助かるつもりですか?女性だけ戦わせて外に出るって・・・死ぬとかそういう悲観的なばかりずっと言ってて恥ずかしくないんですか?
あなたの腰の刀は一体何のためにあるんですか?」
グサッグサッグサッ!!
「ぐっは・・・グハァッ!すごい切れ味の言葉が・・・ぐはっ!
ってそうじゃないんだよ!俺じゃ役に立たないから人を・・・大人を呼んで来ようとしてるんだよ!!」
外に出ようとしている理由を伝えると襖を開ける、しかし・・・。
「噓だろ噓だろ噓だろ!ここが玄関だったはずなのに!!え!?こっち?!」
開けても開けても出口が見えない。
さらに・・・。
「ふしゅうううぅぅ・・・・」
とある部屋の中には猪の頭をした人(?)の姿が・・・。
「ば、化け物だァ――――ッ!!ギャアアアァァ!!」
その人物は善逸に襲いかかってくるわけでもなくさっさと別の場所に移動して行った。
「・・・・・・」
後ろからの視線を感じ、振り返るとそこには『呆れ』なのか『哀れみ』なのか、何とも言えない表情をした正一。
「何だよォ!そんな目、何!?やだ、そんな目!!」
――――――――――――――――
「俺は鬼殺隊、階級・癸!竈門炭治郎だ!今からお前を斬る!」
名乗る炭治郎。
「ググググ・・・」
聞こえているのかいないのか、何やらブツブツ言っている鼓の鬼。
「何故だ、どいつもこいつも・・・余所様の家にズカズカと入り込む・・・腹立たしい・・・。
小生の獲物だぞ、あれは小生の縄張りで見つけた小生の獲物だ・・・小生が見つけた『稀血』の子供だ・・・」
〈『稀血』・・・!〉
「うわあァァ!!」
「炭治郎、待って!」
炭治郎が斬りかかろうとすると鬼が鼓を鳴らす。
部屋が回転した。
「キャアッ!」
「てる子!」
バランスを崩して転がるてる子を抱える霧香。
「てる子!霧香さん!」
「こちらは大丈夫!敵から目を逸らすな、炭治郎!」
「は、はい!」
炭治郎は鬼を見て、その周囲を見る。
〈畳が側面にある、部屋を移動したことといい・・・霧香さんの言う通り、あの鼓の鬼の血鬼術に間違いない!屋敷すべてがこの鬼の縄張り!〉
「っ!」
さらに違う匂いが近づいてくる。
〈新手か!〉
しかし障子を突き破ってきたのは意外な人物だ。
「猪突猛進!!猪突猛進!!」
〈〈ええぇ――――っ!?猪ィィッ!?〉〉
続く