第67話 遅参御免
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『喜怒哀楽』の鬼たちの合体して出現した『憎』の鬼・憎珀天を相手に戦う炭治郎たちや霧香たち。
しかしヤツは手強かった、なにせ『喜怒哀楽』の鬼たちの使用していた攻撃能力に加え木の竜の広範囲の攻撃能力が加わった。
その範囲領域、およそ六十六尺(1980mほど)。
「!」
竜の頭は全部で五つ、各その攻撃範囲のためかなり厄介だ。
「ヒノカミ神楽――・・・碧羅の・・・!」
炭治郎が技を出そうとするが木の竜から音波が発せられる。
「ガッ・・・!!」
まともに喰らってしまい、木に激突、嘔吐してしまう。
「炭治郎!」
「人の心配をしている場合か?」
「!?」
霧香にも木の竜の頭が襲いかかる。
「霧香!」
「響凱、私の方はいい!炭治郎をお願い!あの子はもう限界だ!」
響凱も気づいていた、空喜を共に相手をしたのだ。あの音波攻撃を何度も浴びていれば神経がどうにかなってしまう。
実際、空喜が使用するよりも攻撃力が上がっている、おそらく炭治郎の鼓膜はもう破れている。三半規管にも影響が出ている。
今の炭治郎は聴覚だけでなく視覚にも影響が出ているに違いない。
現に炭治郎は蹲っていて動く気配がない、眩暈がして動けないのだ。
しかしそんなことは知った事ではない、むしろ好機とばかりに木の竜は炭治郎に向かって首を伸ばす。
「!」
『やられる!』と思った時、炭治郎の体が浮いた。
「うぐっ!」
「!」
響凱だ、彼が炭治郎を抱えて飛び退いていた。
「響凱!」
「喋るな、小僧っ・・・・」
足が再生した響凱は炭治郎を抱えたまま攻撃を避け続ける。
ドン!ドン!
憎珀天の太鼓の音を受けて雷撃が上から降り注ぐ。
「がああ!!」
「ぐああ!!」
雷撃を浴びて崩れそうになるも走り続ける響凱。
彼の頭には霧香との約束を守ることしかない、家族を守ること、彼女にとって大切な者たちを守ること。それを彼女が望んだのならば自分はそれに応えるまで。
〈くそっ・・・これでは俺が足手まといになってしまっている!でも呼吸の暇がない、回復もままならない!
攻撃予知で攻撃が来るとわかっていても今の俺の状態では対処もできなくなっているっ・・・!〉
霧香の言う通り、炭治郎の体はほぼ限界に近かった。もし響凱が助けてくれなければ死んでいただろう。
「響凱っ・・・木の竜の攻撃範囲はおよそ六十六尺だっ・・・その外へ出れば、回復できるっ!それまで・・・!!」
少しでも響凱の役に立とうと情報を与える炭治郎、しかし憎珀天が太鼓を一つ叩くと木の竜の口からいくつも頭が伸びてくる。