第63話 炎が舞う
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「私は――・・・二度と大切なものを、奪われたりしないっ・・・奪わせないっ」
「ヒョッヒョッヒョッ、毒で満足に動かないくせに何を言うのか。
お前はそこで自分の主が窒息死する様をゆるりと見ているがいい」
そう言うと玉壺はあばら屋の方に向かって行く。
「・・・・・っ」
―― 霞の呼吸・壱ノ型 『垂天遠霞(すいてんとおがすみ)』 ――
あばら屋に玉壺が向かうのを見て無一郎は肺に残った空気で何とか一撃を繰り出して水の牢を破ろうとする。
しかし刀が刃毀れしているためか破れない。
「つっ・・・!」
無一郎は自分の最期が近付いているのがわかった。
〈応援が来てくれるといいけど・・・お館様、俺は死ぬから、せめて二人柱を頼みます〉
そこで思い浮かんだのは霧香と琴乃だった、実質隊士の中で柱に近い階級の中で彼女らは『丙』だ、実力もある。お館様も一目置いているようだし、他の柱も彼女らなら不満はないだろう。
『どうしてそう思うんだ?』
「!」
『先の事なんて誰にもわからないのに』
目の前に炭治郎がいる。
〈何だ?違う、炭治郎にはこんなこと言われてない・・・言ったのは誰だ?〉
無一郎の頭の霞が少しずつ薄まっている、これは兆しかもしれない、彼が――・・・自身の事を思い出すことの。
続く
~ 管理人のコソコソぼやき ~
はい、ここまで拝読していただき有難うございました。
今回はアカリの使役鬼の燕薇の人間だった頃の回想を入れました。
彼女は家が焼き討ちにされましたが鬼舞辻の血を受けたため鬼になり生き延びました。しかしこの世に家族も友であるマシロも喪ったため生きる理由を失くし、そのまま山奥に身を潜め、獣たちの血肉を喰い、生きていくことになりました。
しかし生きる理由を失った彼女は何度も自決をしようとしますが日輪刀でないかぎりすぐ再生してしまい死ぬことはできませんでした。
かといって自我が戻ってきた今、日光を浴びて消滅する度胸も無くなっていました。
生きることも死ぬこともできず、夜な夜な自分の体を痛めつけていた燕薇。
そんな時、近くに鬼の被害の報せを受けてやってきた炎羅門焔家主体の鬼狩り・鳳凰を率いる当時の焔家当主が救いの手を差し伸べます。
彼女はその手を取り、使役鬼になります。
詳細はまた後日の話でご紹介したいと思います。
では次の回をお楽しみに~!
管理人によるコソコソぼやきでした。