第60話 受け継がれていく記憶
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「お前たち・・・必ず殺してやる」
「「「!」」」
目の色の続き、髪の色まで変わった霧香を見て少し後退る三体。
「な、何だ・・・この感覚は一体なんなのだっ?」
困惑の言葉を放つ積怒。可楽、空喜も同じく彼女の姿を見て背筋に嫌な汗が伝う。
『許さない・・・お前は必ず滅する』
遥か昔、同じ目で同じような台詞を言われた。彼女と同じく透き通る青い目と雨雲よりも深い青の髪をした女に・・・。
―― 雪の呼吸・玖ノ型 『積雪の舞』 ――
「「「!?」」」
一瞬だった、三体の首が一気に斬られた。
「やはり・・・お前たちも『ただ』頸を斬っただけでは死なないか」
いつの間に上がって来たのか目の前には霧香が立っている、そして自分たちは頸を斬り落とされているため下から彼女を見上げる形になっている。
「・・・・・」
彼女の目は冷たく自分たちを見下ろす。
「「「ギギギギ・・・ッ」」」
三体は歯を鳴らす、それは悔しさからか、苦しさからか、何ともいえない感情が沸き上がる。
「いい気になるなっ!小娘!」
積怒の首なし胴体が錫杖で雷撃を霧香に放つ。
「!」
雷撃を避けているがすぐに何かが自分の羽織を引き裂く。
「よくも儂の頸を斬りおったな!!」
空喜だ、もう頸と胴体をくっつけて空中から攻撃してくる。
「どけっ、お前たち!!その娘は儂の葉団扇で骨もひしゃげるほど押し潰してくれるわ!!」
可楽も頸をくっつけ葉団扇を向けてくる。
「うるさい!お前は手を出すな!!」
「それを言いたいのは儂じゃ!お前こそ手出しをするでない!!」
「お前はその下で倒れている雑魚共を始末すれば良い!」
「悪いけど、それも無理だ」
「何?」
「下にはもう結界を張った、三人にはもう手出しはできない」
積怒たちが下を見てみると霧香の呪符の結界の中で守られている三人がいる。
「私の大切な家族を苦しめた報い・・・その体に刻み込んでやる」
霧香の刀が三体の血を滴らせながら妖しく光る。
「本当の『弱い者いじめ』を身をもって体験しろ、その身をもって知れ」
「「「!」」」
気づけばもう視界に霧香はいない。
「っ!」
最初の標的は・・・空喜。
―― 雪の呼吸・陸ノ型 『なだれ』 ――
「ぎゃあっ!!」
空喜を一刀両断した後に着地するとすぐに可楽との間合いを詰める。
―― 雪の呼吸・伍ノ型 『抜刀・雪ばしり』 ――
本来『雪ばしり』は居合い技だが抜刀した状態で斬り込む。
可楽の体を頭部から四分割した後、最後に積怒に迫る。