第58話 狂喜の芸術家
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「鬼狩りの最大の武器である呼吸を止めた、踠き苦しんで歪む顔を想像すると堪らない、ヒョッヒョッ!
里を壊滅させれば鬼狩り共は大打撃、情報によれば権現門黒鉄家の鍛冶師たちもいると聞く。
ここで五大呪術家の力を削げば組織は一気に弱体化、壊滅も時間の問題よ。産屋敷の頸もすぐそこだ、ヒョッヒョッ!」
「そうはいかない」
「ん?」
赤い羽根を揺らめかせる燕薇。
「お前たちの思い通りにはさせない、我が主も返してもらう」
「女だてらに私とやり合う気かえ?」
「見縊るな、私は炎羅門焔家の使役鬼――・・・あの男、鬼舞辻無惨を倒す使命がある。お前は上弦の鬼、あの男に近しい存在、必ずここで倒す」
――――――――――――
「急がなきゃ!急がなきゃ!里のみんなが危ないわ!」
その頃、鬼殺隊・恋柱である甘露寺蜜璃は鎹鴉から報せを受けて里に向かって駆けていた。
「でも私の担当してる地区から刀匠さんたちの里、すごい近かったのね!びっくりだわ!!よーし!頑張るぞォ!!」
蜜璃は里の入り口に来た時丁度見知った背中を見つけた。
「あっ!琴乃ちゃん!」
「あら、甘露寺様。先日振りです~」
振り返った琴乃はニッコリ笑う、そして彼女の隣りには体格の良い男鬼がいる。
「え~~っと・・・」
琴乃の頭二つ分は抜き出ている背の高さ、つまり自分よりも遥かに大きい男鬼に若干緊張する蜜璃。
ちなみに琴乃の身長は172cmである。
「私の使役鬼の百合若(ゆりわか)です、以後お見知りおきくださいませ」
外見に反して名前が可愛らしいので少し緊張が和らぐ。
「甘露寺様もこれから里へ?」
「へ?あ、うん!そうなの!!」
「奇遇ですね~、私たちも今向かおうとしていた所です~」
棍棒を携えてまた笑顔で答える琴乃。
「では一緒に参りましょうか~?」
「うん!私頑張っちゃうよォ!」
そうして二人+鬼一体は里へと駆け出した。
続く