第57話 不死の鬼狩り
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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もう死んだだろうと思った哀絶、しかし玄弥はまだ阿弥陀経を唱えている。
「まだ死なぬのかっ・・・!何なのだ?何者なのだお前は!?」
「クククッ・・・」
玄弥は血を口から滴らせながら起き上がる。
「知りたいか・・・なら、教えてやるよ」
そう答え、銃と刀を構える。
「俺の名は不死川玄弥!テメェを殺す・・・男の名だ!」
「ん?何だ何だ、アイツの方が楽しそうだな!カカカッ!」
玄弥に興味を映した可楽。
「お前はもういいぞ、娘」
そう言って禰豆子を蹴り上げた、その蹴りは腹を破り背中まで貫通している。
「つっ!!」
「積怒、この鬼の娘は手足を捥いだ後お前の錫杖で刺して雷(いかずち)を落とし続ければ動けまいな!」
「儂は初めからそのつもりじゃ」
「・・・・」
「!」
苛立たしいように錫杖を鳴らす積怒に斬りかかる霧香。
「!」
その攻撃を錫杖で受ける積怒。
「お前も大人しくしていろ」
「つっ!!」
受けた錫杖越しに電撃を流す積怒。
シュウウウゥゥ――・・・
硝煙をたてて立ち尽くす霧香。
「カカカッ」
可楽は禰豆子の右手を引き千切ろうとする、しかし禰豆子の右足の蹴りが頭部に直撃する。
「!!」
血飛沫をあげて頸が折れる。
〈何だ!?この蹴りの威力は!〉
驚く可楽を余所に禰豆子は自ら右手を引きちぎる、そして自身の血液を可楽に浴びせた。
「!」
血は忽ち燃え上がる、禰豆子の血鬼術・爆血だ。
さらに体を捻り、葉団扇を持っている可楽の右手を捩じ切った。
「何をしているんだ、馬鹿者が!!」
それを見ていた積怒が手を出そうとするが頸を掴まれた。
「!?」
「・・・・まだ、死んでないよ」
ギチギチギチ・・・
掴む力が強くなる、そして気付くと体が浮いている。
「がはっ!!」
背中に衝撃が奔る、投げ飛ばされたのだ。
「人間・・・ナメんなよ・・・」
投げ飛ばした張本人・霧香が顔を上げた。その目はいつも炭治郎たちが見ているものではない。
遊廓で堕姫と妓夫太郎と闘った時の『あの目』だった。
〈つっ・・・コイツ、目の色が変わっている!?何なのだ、あの銃を使う小僧といい、この娘といい、何なのだ?〉
積怒は困惑しながら立ち上がる。
すると可楽の右手を捩じ切った禰豆子はその手に持つ葉団扇を可楽に向けて振り下ろしていた。
「ぐあああ!」
言わずもがな可楽は建物の外に吹っ飛んでいく、禰豆子は次に積怒を吹き飛ばそうとしたが頸に何かが刺さる。
「!!」
錫杖だ、積怒が投げた錫杖が禰豆子の頸を貫いたのだ。そのまま電撃が流れ禰豆子は動けなくなってしまう。