第55話 四体分裂
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カアァ!琴乃様、至急里ニオ戻り下サイ!!鬼ノ襲撃デス!!」
同じ時、日輪刀の調整が終わった琴乃とアカリはその使い勝手をみるために手合わせをしていた。
そこへ『里に鬼の急襲があった』と琴乃の鎹鴉、美鈴が報せにきた。
「まったく・・・おちおち休んでいられないわ~」
「ホントよ!せっかく自分たちで最終調整をしていたのに!」
「アカリ様!」
そこへもう一羽の鴉がきた、アカリの鎹鴉の揚羽(あげは)である。
「鬼の急襲のこと?」
「ハイ!今、霧香様ガ竈門炭治郎、禰豆子、不死川玄弥ト戦闘中デス!」
「時透様はどうしたのかしら?」
「分カリマセン・・・私ガ戦況ヲ確認シニ向カッタ時ニハオ姿ガアリマセンデシタ」
「・・・・・」
アカリが少し不安そうな顔をする。
「心配~?」
「ばっ、馬鹿言わないでよ!!どうせ向かってんるでしょ!!」
そう言って自分の刀を鞘に収める。
「私は霧香たちの方に向かうわ、アンタはどうするの?」
「私は里の方に向かうわ、一体とは限らないもの。用心に越したことはないし、何も無かったら合流するわ」
「そう」
二人も各々の場所に向かって、鎹鴉を伴い、走り出した。
――――――――――――
刀鍛冶の里に襲撃してきた鬼の一体、上弦の肆・半天狗。
ヤツは頸を刎ねられたにもかかわらず死ぬことはなく二体に分裂した。
一人は激怒し、もう一人は楽しそうに笑っている。
無一郎は舌に『楽』とある鬼の葉団扇によって飛ばされてしまった、その場にいるのは突風に堪えた霧香、禰豆子、炭治郎のみだ。
〈こいつら・・・頸を斬ったはずなのに死なない、上弦の陸のように倒すのに条件があるのか?〉
霧香が距離を保ちながら考えていると・・・。
ドンッ!!
怒っている鬼が錫杖を畳に打ち付ける、すると体が痺れる。
「「「!?」」」
雷撃だ、あの錫杖には電流を帯びているのだ。
〈炭治郎っ・・・!〉
見ると炭治郎と禰豆子も雷撃を受けて蹲っている。
「ぐっ・・・」
体の痺れに膝が崩れる、しかし次の瞬間雷撃は止まった。
ドン!ドン!
銃声だ。
「!」
見ると吹き飛んだ屋根の上に誰かがこちらに銃口を向けている。