第5話 鼓の屋敷
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「え?あの・・・」
炭治郎が止めようとするが・・・。
「今は琴乃に任せておきなって」
「でも相手は男ですよ?あんなに細い人が一人で止められるわけ・・・」
「大丈夫」
「助けてくれ!!結婚してくれ!!つっ―――――――――うおわわわッ!!」
「ダメよ、君・・・女の子が困ってるじゃない」
琴乃はいとも簡単に少年の首根っこを掴み上げたのだ。
「普通の成人男性よりも力あるから」
「!?」
あまりにも軽々しく持ち上げてしまった琴乃に目が点になってしまった炭治郎だが・・・。
「ぎゃあああァァ――――――ッ!?何ですかあぁ――――!?俺の体が浮いてるよォォ―――!!」
あの少年の甲高い声に正気に戻った。
「君、元気がいいわね~」
「へ!?あれ?隊服・・・あっ!あなたは最終選別の時のお姉さんッ・・・」
「あら、覚えていてくれて嬉しいわ~」
「琴乃さん、今はそんなこと言ってる場合じゃないですよ!
お前は何をしているんだ?道の真ん中で!その子も嫌がってるだろう!!」
「あ、お前も最終選別にいた!」
「お前みたいな奴は知人に存在しない!知らん!!」
「え――――――――――っ!!会っただろうが!会っただろうが!お前の問題だよ!記憶力のさ!!」
〈といっても・・・あの子は一人でビビってただけで炭治郎と話してないんだけね・・・〉
頬をポリポリ搔きながら苦笑する霧香。
「お嬢さん、災難だったわね。ここはもう大丈夫だから安心してお帰りなさい」
「はい、ありがとうございます」
「おい――――――――っ!!」
からまれていた女の子を送り出そうとしていた琴乃に対してまた大声を上げる金髪少年。
「その子は俺と結婚するんだ!俺のこと好きなんだから!
ブホッ!!
するといい加減我慢の限界にきたのか女の子の連続ビンタが炸裂する。
「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
炭治郎が女の子を止める。
「いつ私が『あなたを好きだ』と言いましたか!?具合悪そうに道端で蹲っていたから声をかけただけでしょう!!」
「え―――――っ!?俺のこと好きだから心配して声をかけてくれたんじゃなかったの!?」
〈いや、そもそも初対面では?〉←霧香
「私には結婚を約束した人がいますので絶対にありえません!それだけ元気なら大丈夫ですね、さようなら!!」
そう言ってプンスコプンスコ立ち去って行く女の子。
「ああぁぁ~~~~ッ!!待って~~~~!!」
その背中を力なくしゃがみ込んで引き留める少年。