第52話 数百年前の剣士
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「・・・・」
「あっ!気づいた?」
霧香が目を覚ますと天井と琴乃とアカリの顔が見えた。
「・・・・?」
「びっくりしたわ・・・松衛門がいきなり飛び込んで来るんだもの」
「それで駆けつけたらアンタは頭から血を流して気絶してるし、炭治郎と小鉄はぎゃん泣きしてるし」
「小鉄?」
「炭治郎くんと一緒にいた男の子よ、絡繰り人形の持ち主の」
「ああ・・・」
そういえば少年の名前を聞いていなかったことに気が付く霧香。
「すごく心配してたわよ、あの子・・・自分のせいであなたが死んだんじゃないかって大騒ぎして」
聞けば炭治郎と小鉄は霧香が縁壱零式と戦っている途中からあの場所には着いていたそうだ。
しかし絡繰り人形と互角に戦っている霧香を見て驚きと恐ろしさで体が動かなかったのだという。
そして人形が霧香の蹴りで動きが鈍くなったので茂みから出ようとした時にアレが起きたのだという。
「時透様がいらしたのが救いね、さもなければ死んでたかも」
「うん・・・」
「でも、アンタをそんな怪我することに巻き込んだのもまた時透様よ。いいじゃない、尻拭いだと思えば」
何だか機嫌が悪そうなアカリ、それに霧香が気づいたので琴乃がクスクス笑っている。
「この子ったらね、あなたが怪我したことに時透様が絡んでるって知った後に烈火の如く怒って里の宿に帰って行ったのよ」
「ちょっ・・・!」
「宿の人の話では凄かったらしいわよ?
来るなり時透様のお部屋まで案内させて、本人に会ったらいきなり顔に平手打ちだったらしいから~」
「な、何で言うのよっ!!///」
「いいじゃな~い、仲間が傷つけられて怒ったんでしょ?アカリが霧香のこと認めてきてる証拠よ~」
「・・・・つっ////」
アカリにとっては自分のやったことではなく霧香本人の前で言われたことに対して恥ずかしいと思っていたのだが・・・・。
「アカリ」
「・・・・何よ?」
思えば最終選別で出会い、響凱の屋敷から奈田蜘蛛山、無限列車、遊廓と数々の任務を一緒にしてきた。
最初こそ会話は少なかったものの今では憎まれ口を言えるまでになっている。落ちこぼれなどと自分を罵っていたが近くにいて実力を理解してくれたのだろう。
「ありがとう・・・」
にっこり笑うと照れ隠しでプイッと顔を背けそのまま部屋から出て行ってしまった。
「素直じゃないよね」
「まあ、それが可愛いところでもあるけどね」
残された二人はまだいるかもしれないので小声で話している。
「ところで炭治郎と小鉄くんは?」
「二人なら今、絡繰り人形で修行してるわよ」
〈そっか・・・まだ動いたんだ、人形〉
時透に壊されたところまで記憶に残っているので約束を守れなかったのではと申し訳なさがあったが、どうやらその心配はなさそうだ。
「じゃあ・・・様子見てくる」
「大丈夫?」
「うん・・・痛みは少しあるけど」
「当たり前でしょ、石で頭打ってるんだから・・・幸いにも傷は大した事ないってお医者様が言っていたけど、それでも数日寝込んでたのよ?」
「あ、そうなんだ・・・」
「心配だからついて行くわ」
「え?でも日輪刀は?」
「もう最終調整は終わったから受け取ってきた」
「そっか、じゃあ・・・お願いしようかな」
―――――――――――――――
そして炭治郎が修行していると思われる場所に琴乃に連れて行ってもらうと・・・。
「わああああ!!!」
「(ビクッ!)」
「今日も元気ね~」
目の前を炭治郎が吹っ飛んでいった。