第50話 霞柱・時透無一郎
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「どっか行けよ!!何があっても鍵は渡さない!!使い方も絶対に教えねぇからな!!」
林の中で揉めているひょっとこの面を付けた子供と無一郎。
どうするべきか迷っている霧香と炭治郎。
「・・・・・」
すると無一郎が軽く手を上げる。
ドン!
「「!?」」
なんと無一郎は子供の頸に手刀をくらわせたのだ、そのまま子供の胸倉を掴む。
「やめろ―――――っ!何してるんだ!!」
堪らず炭治郎は駆けだした。
「手を放せ!」
そして子供を掴んでいる無一郎の腕を掴んだ、しかし自分よりも小柄で細い腕なのに引き剥がせない。
「声がとてもうるさい・・・・誰?」
不愉快そうに炭治郎を見る無一郎。
「子供相手に何をしているんだ・・・!!手を放せっ!」
「君が手を放しなよ」
ドグッ!
今度は炭治郎の鳩尾に肘鉄をくらわせた無一郎。
「ぐっ・・・げほっ!おえっ!」
「君・・・すごく弱いね、よく鬼殺隊に入れたな・・・」
蹲っている炭治郎を蔑む無一郎。
「ん?その箱・・・変な感じがする。鬼の気配かな・・・何が入ってるの?それ・・・」
無一郎が炭治郎の背負っている箱に触れようとした、しかし炭治郎がその手を叩く。
「触るな」
怒気を込めた目を無一郎に向ける。
「・・・・・」
手の痺れにムッとしている無一郎だが、急に片方の腕が軽くなった。
「?」
「炭治郎、大丈夫?」
霧香が無一郎の掴んでいた子供を救出して炭治郎の傍に座っていた。
「ごほっ・・・だい、じょうぶ・・です」
「そう・・・あんまり無理をしたら駄目だよ、君はまだ万全じゃないんだから」
「す、すみません・・・」
「君も大丈夫?」
子供に声をかけると我に返ったのか暴れ始める。
「はっ、はなせよ!!」
「落ち着いて、急に動いたら体に悪いから」
「う、うるせぇ!!あっち行け!!
だ、誰にも鍵は渡さない、拷問されたって渡すもんか!『あれ』はもう次で壊れる!!」
何のことを言っているのだろうかわからないが酷く怯えている子供。
「拷問の訓練を受けているの?大人だってほとんど耐えられないのに君には無理だよ、度を超えて頭の悪い子みたいだね。
『壊れる』から何?また作れば?君がそうやってくだらないことでぐだぐだぐだぐだ言ってる間に何人死ぬと思っているわけ?」
「!?」
「柱の邪魔をするっていうのは、そういうことだよ。
『柱の時間』と『君たちの時間』は全く違う、少し考えればわかるよね?刀鍛冶は戦えない、人の命を救えない、武器を造ることしか能がないから」
冷たい言葉を次から次へと浴びせてくる無一郎は子供に手を差し出す。
「ほら、鍵・・・・自分の立場を弁えて行動しなよ、赤ん坊じゃないんだから」
「つっ・・・!!」
子供の恐怖は限界に達しようとしている。
パアン!!
炭治郎が思いきり無一郎の手を叩いた。
「!!」
「・・・・・」
「何してるの?」
心底わからないという風な無一郎。