第48話 再会と驚愕
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「霧香ちゃんもすまんな~、蛍の捜索に人を出しているから君の日輪刀の仕上げにも時間がかかってるんや。堪忍してや」
「いいえ、こちらも久しぶりに刀鍛冶の里に来られたので・・・療養も兼ねて丁度良かったと思っています」
「そうか、君たちはまだ鬼狩りに行けるほど体は回復していないんやったな。
炭治郎くんには全快するまでに蛍が刀を打たない場合は別の者を君の刀鍛冶にする。
霧香ちゃんは刀が完成するまで里でゆっくりするといい」
「ご安心ください!見つけ次第、取り押さえて連れて参りますので!」
側付きの護衛がブンブン手を振っている。
「あ、あの!ありがたいのですが・・・あまり乱暴は・・・」
「大丈夫です、お任せ下さい!」
炭治郎の言葉も虚しく、捕まえる気満々な鍛冶師たち。
「うちの里の温泉は弱った体によ~く効くからなぁ。まあ、ゆっくり過ごしてや」
「ありがたく浸かりに行かせていただきます」
「そうか、そうか、それじゃあ案内させよう」
「え?あ、あの・・・つっ!」
まだ何か言おうとしている炭治郎を霧香が諫める。
「こちらです」
案内人が温泉の入り口まで連れて行ってくれた。
「おや?黒鉄様に焔様ではないですか」
温泉の入り口には琴乃とアカリが立っていた。
「あら、こんにちは」
「お二人ともどうしてここに?」
「私たちも今から温泉に行くところだったです」
「そうでしたか、ではお二人のことをお任せしてもよろしいですか?私はお食事の用意をしてきますので」
「わかりました」
案内人はその場を去って行った。
「その様子だと・・・今、里で何が起きてるか聞いたみたいね」
「うん、まあね・・・鋼鐵塚さんが行方不明だって」
「炭治郎くんの日輪刀のことはなんて?」
「全快するまでに鋼鐵塚さんが戻ってきて刀を打たなければ別の鍛冶師を担当にするって・・・炭治郎、それで落ち込んじゃって」
シュンとしている炭治郎を見る三人。
「炭治郎くん、このことは私たちでどうにかできる問題じゃないのよ?」
「でも・・・」
「鍛冶師には鍛冶師の掟があるのよ!アンタには悪いけど鋼鐵塚さんは師匠である鉄珍様も手を焼く変わり者だわ、担当変更もありえることよ!」
「・・・・・でも、俺は・・・」
「分かってる」
霧香は炭治郎の肩に手を添える。
「鋼鐵塚さんの打った刀がいいんだよね、炭治郎は・・・でも、琴乃が言ったようにこの里の問題は里の人たちで解決すべきことなんだよ」
「・・・・・」
再び落ち込む炭治郎、そこへジメジメ空気を一蹴する声が響いた。
「あ―――――っ!!!炭治郎くん!霧香ちゃん!琴乃ちゃん!アカリちゃーん!」
恋柱・甘露寺蜜璃である。
「あっ!気を付けてください!!乳房が零れ出そうです!!」
「「「!?」」」
同じ女でも敢えて言わなかったことを口にした炭治郎、やはり男児なんだなと思った三人。
「うわ~~ん!聞いてよ~!」
四人に抱き着く蜜璃。
「私、今そこで無視されたの~!挨拶したのに無視されたの~!わ~ん!」
「誰にですか?」
「わかんないの~!!!だから名前聞いたのにそれも無視されて~~~!酷いと思わない?私、柱なのに~~!お風呂上がりのいい気分がもう全部台無し!!」
しゃがみ込んで『びえ~~ん!』と泣いている蜜璃。
「甘露寺さん、元気を出してください。もうすぐ晩御飯ができるみたいですよ、献立は松茸ご飯だそうです」
「え――っ!!!ほんとォ!?」
さっきの泣きっ面はどこへやら・・・炭治郎の言葉に表情を明るくさせる。
「松茸ご飯っ♪松茸ご飯っ♪私、先に行ってるね!みんなも後で一緒に食べましょうね~!
宮さん、宮さん、お馬の前にひらひらするのは何じゃいな~♪」
蜜璃はスキップしながら行ってしまった。