第48話 再会と驚愕
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「あら!」
「!」
里長の家に向かっていた霧香と炭治郎だが途中で琴乃とアカリに遭遇した。
「炭治郎くん、久しぶりね」
「琴乃さん!アカリさん!お久しぶりです!」
「今、着いたの?」
「そうなんです、隠の人たちに案内してもらって!お二人は?」
「私たちは一昨日着いたのよ、そろそろ自分の日輪刀の最終調整が入るから」
遊廓での任務の功労者の二人、妓夫太郎が参戦からの戦闘はより苛烈なものだったため二人の刀も相当に傷んでしまい、修復にも日数を費やしているのだ。
「お二人とも大変でしたからね」
「炭治郎くんこそ、禰豆子ちゃんの鬼化が進行しそうになったって聞いたわ」
「ええ、でも霧香さんのおかげで何とか留めることができました」
「そう、よかったわ~」
「これから鉄珍様に挨拶に行くんでしょ、早く行きなさいよ。首を長くしてお待ちなんだから」
「そうだね、そろそろ行かないと・・・二人はこの後、どうするの?」
「部屋に戻るところよ、話が済んだら来るといいわ」
「うん、そうする。行こう、炭治郎」
「あ、はい!ではまた!」
霧香の後を小走りで追いかける炭治郎。
―――――――――――――――
「どうも、コンニチハ。ワシ、この里の長の鉄地河原鉄珍、よろぴく」
里長の家に到着し、里長直々から自己紹介された炭治郎。
第一印象は『小さい』だった、両脇に護衛を従えて出迎えてくれた鉄地河原鉄珍という里長は座布団に『ちょこなん』と座った超小柄な老人だった。
「ご無沙汰しています、鉄珍様」
「お~、霧香ちゃんか?会ったのは二年振りやな~、元気しとったかの?」
「はい、日輪刀の最終調整の際はこちらから出向けずに申し訳ありません」
「ええんじゃ、ええんじゃ~、霧香ちゃんのことは笙から聞いてるからのぅ。あの若僧は態度はデカいが腕は確かじゃて、あの子が最終調整の指揮を取ってくれたでな。仕上げは文句はワシも無かったよ」
「しかし、その刀を無限列車の任務で折ってしまい、今回も酷い刃毀れで・・・・」
「物はいつか壊れるものじゃて、気にすることはなかよ。それに『今回』は折れるとはではいかんでも上弦の鬼との戦いじゃ、多少の破損はしゃあないわ」
「恐れ入ります」
「ええって、ええって、顔を上げんしゃい。それで・・・君が竈門炭治郎くんか?」
仮面の下からでも笑っているのが分かるくらいの声の音程で頭を下げている霧香へ話しかける鉄珍。
そして炭治郎の方に顔を向ける。
「ワシは里で一番小さいけんど一番偉いの、まあ、畳におでこつくくらいに頭下げたってや」
「ほら、炭治郎・・・ご挨拶」
「あ、はい!初めまして、竈門炭治郎です!よろしくお願いします!」
ポカーンと聞いていた炭治郎だったが霧香に小突かれて勢いよくお辞儀をした、額が畳に当たったので見事に『ゴンッ!』という音がした。
「まあ、素直なええ子やな、おいで、かりんとうをあげよう」
かりんとうの入った茶菓子鉢を炭治郎に渡す。
「ありがとうございます!いただきます!」
『バリボリッ!』といい音をたてて食べる炭治郎。
「霧香ちゃんもおあがりよ」
「ありがとうございます」
横からヒョイッとかりんとうを持ち上げる霧香。
「生憎、蛍なんやけどな、今行方不明になっててな。ワシらも捜してるところなんや、堪忍してな」
「「蛍?」」
初めて聞いた名前に『?』の二人。
「鋼鐵塚蛍、あの子の名前や」
「ふふふ、可愛い名前ですね」
「そやろ?そやろ?でも、本人からは『可愛すぎ』って罵倒されたわ」
「それは悲しい」
「ホント、ムキムキな名前よりもホワホワして可愛いのに」
残念そうにぼやく三人。
「あの子は小さい頃からあんなふうや、すーぐ癇癪起こしてどっか行きよる。すまんの」
『ふ~』とため息をつく鉄珍。
「いえいえ、そんな!そもそも俺が悪いんです!俺がせっかく造ってくれた刀を折ったり、刃毀れさせたりするから!」
「いいや、それは違う」
炭治郎の言葉をバッサリ切る鉄珍。
「折れるような鈍(なまくら)を造ったあの子が悪いのや」
鉄珍の纏っている空気がビリビリと肌を刺すものに変わる。