第47話 刀鍛冶の里
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「ん?感謝のやまびこが聞こえたわ」
炭治郎が匂いで感じ取った温泉に一人の女性が浸かっていた。
「誰か来たのかしら?何だかドキドキしちゃう!」
恋柱の甘露寺蜜璃だ、刀鍛冶の里は彼女の柱の管轄区域に入るので見回りがてら立ち寄ったようだ。
―――――――――――――――
隠を見送ると二人は里長の家に歩き始めた。
「里長か、どんな人なんでしょうね」
「可愛い人だよ、とても小柄な人でね」
「え?会ったことあるんですか?」
里長の詳細を知っていることに驚く炭治郎。
「今回は炭治郎が一緒だったから隠の人を経由して来たけど、私たち五大呪術家は霊脈を使って移動ができるからいつもそっちで里に来てるんだよ。
それと私の日輪刀を造る里の担当鍛冶師が里長なんだ」
「ええ!?」
それにはビックリの炭治郎。
「じゃ、じゃあ・・・鋼鐵塚さんのお師匠さんって」
「そう、里長の鉄珍様だよ」
「・・・・」
あまりにもケロリと言われたので黙ってしまった炭治郎。
「あ、そうそう」
そして『思い出した!』とばかりに懐から包みを取り出す霧香。
「煉獄さんからこれを預かってきたんだ、炭治郎、君にだって」
「え?」
包みを受け取る炭治郎、中を見てみるとそれは杏寿郎が使っていた日輪刀の鍔だった。
「こ、これは煉獄さんのっ・・・!どうしてこれを!」
「炭治郎に使ってほしいんだって」
「だ、駄目ですよ!こんな貴重なもの受け取れません!」
包みを元に戻して霧香に返す炭治郎、その手を押し返す霧香。
「炭治郎、煉獄さんはその鍔を御守りとして君に使ってもらいたいって言ってたよ」
『彼は強くなる、これからもっと強く!俺はあの少年も鬼の妹も認め、応援したいと思う!少年の願いが叶うように、今後の戦いで死なずにいて欲しい、そのせめてもの厄除けとしてこれを贈りたいと思ったのだ』
出発前に杏寿郎が言っていた言葉を思い出しながら伝える。
「君はこれからもいくつもの困難に遭遇すると思う、禰豆子ちゃんと一緒にその困難を乗り越えて行かなければいけない。
その途中でどちらかが欠けることのないように・・・・そして次の剣士の力になれるようにという気持ちを込めて煉獄さんはこの鍔を贈りたいって話してくれたよ」
「煉獄さんが・・・」
炭治郎は炎の形の鍔を見つめる。
「煉獄さんの気持ち、受け取ってくれないかな?困難にぶち当たったとしても君はひとりじゃない、多くの人から力を貰っているということを忘れないでほしい、そして生きて欲しいな」
「霧香さん・・・」
鍔を握り締めると満面な笑みを浮かべる炭治郎。
「ありがとうございます!鋼鐵塚さんに刀を造ってもらったらこの鍔を付けてくれるようにお願いします!」
包みを大事に懐に仕舞う炭治郎、霧香はポンポンと頭を優しく撫でた。
おまけ
「あれ?」
「ん?」
「何で霧香さんが煉獄さんから鍔を預かってたんですか?それに煉獄さん、柱に復帰したとは聞いてますけど日輪刀の鍔は新しいものに変えたんでしょうか?」
「あっ・・・それは、えっとね・・・」
まだ杏寿郎と婚約したことを話していない霧香と知らない炭治郎、この後、ある人物から聞かされたことにより炭治郎は絶叫することになる。
続く