第47話 刀鍛冶の里
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「炭治郎・・・鋼鐵塚さんと何かあった?」
「えーっと・・・」
那田蜘蛛山で累に刀を折られてしまった後のことや無限列車で猗窩座に刀を投げつけた後の話をそこで初めて聞いた霧香。
「許せない気持ちは分からないでもないけど・・・怖いな、鋼鐵塚さん」
まさか再会のその場で出刃包丁で刺そうとしてきたこと、丑の刻参りのような恰好で頭に蝋燭の代わりに包丁を挿してきた時のことを想像すると恐ろしい。
「初めて会った時から『変わった人だな』とは思ったけど、まさかここまでとは・・・・」
苦笑交じりに同情心で炭治郎の肩に手を置く霧香。
「これは・・・やっぱり里に行って直接話した方が良いかもね」
「そうですね!」
「そうです!そうです!」
「その方が待っているよりは確実かと思います!」
かぶき揚げをバリボリ音を立てて食べながら霧香の意見に賛同する三人娘。
「実は私も刀をまだ受け取ってなくてね、先日刀鍛冶の里長から手紙が来て、私の日輪刀のことで話があることと、炭治郎も一緒に連れてきてほしいって書いてあったんだ」
「そうなんですか?でも霧香さんの日輪刀まで遅くなっているなんて・・・何かあったんでしょうか?」
「さあ、詳しくは向こうに行ってみないとわからないよ」
「わかりました、すぐ行けるように支度しますね」
「ちょっと待った」
「へ?」
立ち上がりそうになった炭治郎の袖を掴んだ霧香。
「その様子だとまだ心配だからしのぶさんに本当に大丈夫か聞いてくるよ」
「え?でも俺はもう自分で動けますよ?」
「今回は討伐任務でははないけれど出先で鬼に遭遇しないとも限らないでしょ?
いざという時に動けなかったら炭治郎も嫌でしょ?」
「あ、はい・・・」
「『迎えに来た』とは言ったけど様子見もあったから、一度しのぶさんに話を聞いて、炭治郎の体の完治に合わせて出発しよう」
霧香の言うことも最もなので素直に従う炭治郎、しかし実際のところ『あと数日すれば大丈夫』だとしのぶから聞かされたので、その日に合わせて霧香も蝶屋敷で待機することになった。
そして、出発当日―――――
「はじめまして、お館様より許可が出ましたので私たちが里までご案内します」
蝶屋敷に二人の隠がやってきた。
「はじめまして!竈門炭治郎です!よろしくお願いします!」
「海野霧香です、この度は弟弟子共々お世話になります」
「いえいえ、案内役の事情で名前は名乗れませんがよろしくお願いします。さっそくですがこれを――・・・」
手渡されたのは目隠しと耳栓、炭治郎には鼻栓も渡されていた。
「里の情報の秘密保持のためですね」
「はい、お察しいただけて感謝します。それを付けていただいたら私たちがあなた方を背負ってお連れします」
「ええっ!?それはさすがに疲れませんか?」
目隠しをしようとした炭治郎が慌てる。
「大丈夫です、私たちは『最初の案内人』で『刀鍛冶の里までの道』は知りません。
ある地点まで鴉の案内であなた方をお連れして次の隠に引き継ぎます」
なるほど、つまり場所を知っているのはあくまで鴉であり、里に辿り着くまでの隠は入れ替わるということだ(頭の良い人が考えることはすごいね!)
「ありがとうございました、お疲れ様です!よろしくお願いします!」
霧香、炭治郎の姉弟弟子が引き渡しの際に必ず前後の隠たちにこう言うので関わった隠たちはホッコリしていた。
そしてほどなくして里に到着した、まずは耳栓を外された。
「目隠しを取っていただいて大丈夫ですよ」
二人は目隠しを外す、目の前には宿場町のような建物が見えた。
「わ――――!!すごい建物ですね!!しかもこの匂い、近くに温泉があるようだ!」
「ありますよ」
炭治郎のはしゃぎぶりに微笑んでいる隠。
「ここまでありがとうございました」
「いえいえ、仕事ですから。あちらの建物を左に曲がった先に長の家があります、一番にご挨拶を・・・私はこれで失礼します」
「わかりました、重ね重ねご丁寧に」
隠が帰るようなので霧香は頭を下げた。
「道中気を付けて!ありがとうございました~っ!!」
炭治郎も隠に礼を告げるとその声が里にやまびことなり響いた。