第4話 華陽隊
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「輝哉殿、この場をお借りし申し上げたい」
「何だい?晴哉殿」
「あなたよりも前の当主にはお伝えしていることだが、我ら五大呪術家と産屋敷家は鎌倉時代から協定を結び、現在まで共にあり続けて来た。
今後もどちらかが上に立つということもなく、数十年、数百年・・・共に歩んで行きたいと考えている」
「それは私も考えているよ、君たち五大呪術家の能力に私の家の者たちは多く助けられてきた。
今では『欠けては困る存在』となっているよ」
「ならば『使役鬼』のことも・・・ご承知いただけるということでいいだろうか」
「・・・・・」
晴哉の言う『使役鬼』というのは音羽(勇翔)のように無惨によって鬼にされた者たちで、無惨を恐れ逃れたいと望む者たちのことだ。
使役鬼になる鬼は陰陽師たちと契約を結び、無惨と繋がっている枷を外してもらう。
その代わり、陰陽師と主従関係を結び、鬼と闘ってもらうのだ。
血鬼術を『同族』に使用し、滅する手伝いをするのだ。
だが、鬼は元々『群れない』・・・そのため同族を傷つけることに対して気にするものは少ないだろう。
だが『鬼』であることに変わりはなく、無惨の枷がなくなったとしても『血肉を喰わなければ飢餓状態』になることは変わりはない。
しかし、使役鬼は『人肉』を食べることはできない。
『人間』と協力関係を結んでいるので『人を喰ってはならない』と契約しているからだ。
使役する鬼たちは陰陽師たちが術を施した獣の肉を食べて飢餓状態にならないようにしている。
もし使役鬼が人肉を食してしまったら、その鬼も契約を結んだ陰陽師も・・・・呪印が発動し、命を絶たれる。
『鬼を使役する』という特殊な能力を持っていた五大呪術家は鎌倉時代に産屋敷家と協定を結ぶ際、『自分たちが狩るのは人間に対して本当に害を与える鬼であり、一門が使役している鬼は家族である、そのため一門の鬼に口出しは無用』と約定に取り決めている。
「我らは先代と同じく『一門の出した条件』を譲る気はない、今後も共に在りたいと思っているのなら輝哉殿にも我らの鬼(家族)のことはご承知いただきたい」
「・・・・わかっているよ、大丈夫・・・私の可愛い剣士たちが『家族』と呼ぶならば、こちらにとっても『家族』だよ」
「・・・・・・」
輝哉の答えに満足した晴哉。
「私からは以上ですが鉄斎殿や火津地殿から何か申し上げることはありませんか?」
「ない」
「わしもないな、お前が全て代弁してくれたのでな」
火津地はそっけなく、鉄斎はニカッと笑いながら言った。
「では、そろそろ・・・」
三人は各々、霧香たちの頭を優しく下げさせた。
「産屋敷輝哉殿・・・・我が一門の鬼狩りをあなたに託す、今後とも末永くよろしくお願い申し上げる」
「こちらこそ・・・此度も約定通り、貴重な子たちを託していただき、ありがとう」
こうして『産屋敷家』と『五大呪術家』の鬼狩りを託す挨拶が終わった。
「霧香、琴乃、アカリ・・・これからは輝哉殿を『お館様』と呼ぶのだ。良いな」
「「「はい」」」
三人は改めて輝哉に挨拶をした。
「「「我ら三名、今後は『お館様の剣士(子)』として力を尽くして参ります」」」
「ありがとう・・・では、君たちの『親』として私から一つご褒美をあげよう――――――『華陽隊(はなひたい)』」
「「「?」」」
「君たちは五大呪術家から託された特別な剣士(子)だ、個人での任務が無い時は三人で同じ任務を共にすることも多いだろう。
そこで君たちの総称として『華陽隊』という名前を送ろう」
「ありがとうございます」
「謹んでお受けいたします」
アカリと琴乃はすぐに答えた。
「霧香、君はどうだい?」
「・・・・『華陽隊』、美しいお名前です。お館様、その名に恥じぬよう我ら三人、育み、尽くし、守ってみせましょう」
霧香の言葉に一瞬間を置く輝哉だったが、すぐに微笑んだ。
「期待しているよ」
これが後に鬼殺隊の精鋭小隊となる『華陽隊』の誕生だった。
続く
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