間章 ご挨拶
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「ごめんください」
杏寿郎との婚約が許された五日後、霧香は煉獄家に来ていた。
ダダダダダダッ!
「?」
「よく来たな!霧香!」
部屋の奥から杏寿郎が駆けてきた。
「待ちかねたぞ!」
とても嬉しそうな表情である。
「あ、ハハハハ・・・急に『訪問したい』なんて言ってごめんなさい」
「何を言う!俺たちは婚約したんだ!いつでも来て良いぞ!」
「・・・・・(苦笑)」
杏寿郎は霧香の手を握ってくる、相当嬉しかったようだ。
勢いに押されているが、ここでもう一人いるのを忘れてはいけない。
「霧香さ――んっ!!」
ドンッ!!
「!?」
千寿郎が抱きついてきた。
「千寿郎くん!」
「お待ちしてました!」
ギュウゥ――ッ!!
「!」
霧香大好きの煉獄兄弟。
「おーい・・・俺らのこと視界に入ってるか?お前ら」
「「!」」
霧香に夢中だった二人は第三者の声に彼女の後ろに目を向ける。
そこには普段着(着物姿)の那津蒔とももがいた。
「那津蒔殿!久しぶりだな!」
「ああ、久しぶりだな。今日は親父も兄貴も手が空いてなくてな。俺が親代わりだ、まあ・・・よろしく頼むぜ」
「那津蒔さんっ!!」
「ぐふっ!?」
今度は那津蒔へ抱きついた(突っ込んだ)千寿郎。
「お元気でしたか?」
「お、おお・・・お前も元気そうで何よりだ、千寿郎」
鳩尾が若干痺れている那津蒔。
「?」
「(ビクッ!)」
千寿郎は隣りにいるももに視線を向ける。
「この子は・・・」
「こいつはうち(海野家)で働いてもらっている『もも』だ」
「初めまして・・・も、ももと申します!」
ペコリと頭を下げるもも。
「初めまして、僕は煉獄千寿郎といいます」
千寿郎も礼を返した。
「あの少女は・・・もしや」
「あ、気づきました?無限列車で私たちを助けてくれた女の子です。
あの後、自ら謝罪をしに海野家を訪ねてきてくれたんです」
ももが無限列車で怪我をした後、一時的に香炉家の病床で治療と療養をしていたこと。
今は自分の伯母の世話のために一緒に住んでもらい、畑仕事をしてもらっていることを説明する。
「そうだったのか、君も思い切ったことをするな?」
「だって身寄りもなく、人買いに売られて一生を送るなんて・・・鬼に利用されただけでも苦しいだろうから。
だから、あの子だけでも救いたかったんです・・・あの子が私の夢に入ったことや海野家に来てくれたことは何かの縁だと思ったので」
「そうか・・・君がそう決めたのなら俺は良いと思う」
「ありがとうございます、煉獄さん」
「むう・・・霧香、俺たちは『生涯を誓い合った者同士』だ」
「え・・・」
「俺のことも名前で呼んでくれないか?」
「つっ・・・えっと、それは・・・」
確かに許嫁にはなった、しかし相手は自分の上司でもある柱だ。
今まで名字で呼んできたので急に名前に変えることは難しい。