第41話 戦いの果てに
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「ええぇぇぇ―――っ!!ちょっと待って炭治郎!!俺も連れて行ってよおぉぉ~~!!禰豆子ちゃあぁぁん―――っ!!」
善逸の叫びも虚しく二人の姿は既に豆粒。
そしてその頃―――
「いやあああ!死なないでえ、死なないでくださぁぁい!!天元様あ~~~っ!!」
天元も瓦礫を利用して血鎌の攻撃を逃れたようだが毒が回り切りつつあるのか意識を保つのがやっとである。
そして雛鶴、まきを、須磨は天元の負傷の応急処置をしているが毒だけはどうにもならない。
「せっかく生き残ったのに!!せっかく勝ったに!!やだあ!やだあ!」
須磨が大声で泣き叫んでいる。
「どうしたらいいんですか!?鬼の毒なんて!!解毒薬が効かないよオ!!ひどいです、神様!!ひどい!ひどいいい!!」
「「・・・・・」」
「お前たちに最期に言い残すことがある・・・」
「嫌ですよオオ!!死んじゃ嫌です!!
ここで天元様が死ぬようなことがあったら、あたしもう絶対に神様に手を合わせません!!絶対許せないですからああ!!」
「須磨!!ちょっと黙んなさいよ!!天元様が喋っているでしょうが!!
黙らないなら口に石詰めて強制的に黙らせるわよっ!このバカ女!!」
「どっちも静かにしてよ・・・!」
「・・・・・」
天元も自分の命が尽きるのも時間の問題かと思い遺言を伝えようとするも嫁たちは全く聞いていない。
須磨は現実逃避、まきをはそんな須磨を黙らせるために必死、雛鶴は二人を落ち着かせようと必死である。
〈おいおい、嘘だろ?何も残せずに死ぬのか?俺は・・・毒で舌も回らなくなってきたんだが、どうしてくれんだ・・・言い残す余裕あったのにマジかよ・・・〉
嫁たちが騒いでるのを止めたいが体が言うことを効かないし、意識も途切れそう・・・必死に繋ぎ止めているせいか目が血走ってくる天元。
そこへ・・・
ヒョッコリ!
「ん?」
「むう!」
ぺと―――・・・ボッ!!
「「「!!!???」」」←宇随の嫁(三人)
禰豆子が現れたかと思うと天元の体に触れた、するとたちまち天元の体が燃え上がった。
「ギャアアアアッ!!」
須磨の奇声が大きくなる。
「何するんですか!何ですか、あなた!?」
急いで禰豆子を引き剥がす須磨。
「いくら何でも早いです、火葬が!!まだ死んでないのに、もう焼くなんて!!」
顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら禰豆子を見る須磨。
「お尻を叩きます!!お姉さんは怒りました!!」
「おい、ちょっと待て」
「へ?」
禰豆子のお尻を本気で叩こうとする須磨を天元の声が制止する。
「こりゃ、一体・・・どういうことだ?」
「「!」」
雛鶴とまきをも天元の変化に気が付く、肌の色が違う。爛れと変色が治っているのだ。
「毒が・・・消えたぞ、おい」
「!?」
須磨は情けない顔になって天元を見ている、がしかし本当に天元が大丈夫なのだとわかると飛びついた。
「竈門・・・これはどういうことだ?」
嫁たちを抱きしめながら天元が炭治郎に問う。
「俺にもよくわかりません・・・でも、琴乃さんも禰豆子の血鬼術で毒が消えました。おそらく燃やして飛ばしたんだと思います」
「そんなことあり得るのかよ、混乱するぜ・・・お前は、大丈夫なのか?」
「あ、はい・・・俺は途中から霧香さんに待機命令を出されたので動けませんでした。
その後、煉獄さんたちと落ち合って廓の人たちを避難させていました」
「そうか、煉獄たちが・・・」
「宇随さん、傷が深いのでここにいてください。俺は鬼の頸を捜します、確認するまではまだ安心できませんから」
「大丈夫なのか?」
「はい、禰豆子がいますから!」
「むう!!」
禰豆子はまた炭治郎を背負い『てってけてってけ』と走り出す。
炭治郎は匂いを追いながら妓夫太郎と堕姫の頸を捜す。