第41話 戦いの果てに
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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呼吸が落ち着いている。
「悲鳴嶼様・・・」
「!」
はっきりと聞こえた、自分の名前を彼女が発した。
「琴乃!?大丈夫なのか、毒は!?」
「わかりません・・・でも、禰豆子ちゃんが私に触れて、炎に包まれた時、体中の痛みが引いたような感覚がしたんです。
炎が毒を蒸発させてくれたみたいに・・・スッと消えていったんです」
「そんなことが・・・」
禰豆子を呆然と見ている行冥。
「ムン!」
『えっへん』と腰に手を添えている禰豆子。
「ありがとう、禰豆子ちゃん・・・」
琴乃もニッコリと笑いかける。
「よかったあぁ・・・」
霧香も涙目になって見ている。
「禰豆子ちゃん、お願いがあるんだけどいいかしら?」
「む?」
「宇随様も私のように毒に侵されているの・・・炭治郎くんと一緒に見つけ出して助けてほしいの、お願いできる?」
「ムン!」
ポンと胸を叩いて炭治郎を背負って行ってしまう禰豆子。
「霧香、アカリは一緒ではないのか?」
「はい・・・アカリは、善逸くんと伊之助くんと一緒に闘っていて・・・あっちの方に・・・」
霧香が指したのは禰豆子が走って行った方向だった。
「もしや宇随と一緒にいるのかもしれんな、時透」
「うん」
頷くと無一郎は走り出した。
―――――――――――――――
「宇随さーんッ!宇随さん、どこですか!?」
炭治郎は天元を捜していた。
〈でも、この瓦礫の山だ・・・見落としてしまうかもしれない!いや、そんなことはしない!絶対見つけてみせる!!〉
「ねえ?」
「!?」
「宇随さんと一緒にアカリも探すよ、同じ方向だから」
隣りにはいつの間にか無一郎が来ていた。
年下とはいえ柱、追いつく速度が速い。
「うわああぁぁ~~っ!!誰かあぁぁ~~っ!!」
「「!」」
二人の耳に聞き慣れた声がする。
「善逸?善逸か!?」
「たんじろ~~?その声、炭治郎なのか~~?」
「ああ、今そっちに行く!!」
「早く来てくれぇ~~!!助けてくれよぉ~~!!」
二人(炭治郎は禰豆子に背負われてる)は瓦礫を飛び越えて善逸の声の方に走り始める。
「善逸!無事か!良かった!!」
「無事じゃねーよおおお!!起きたら体中が痛いしさ、俺のこの両足、折れてんの?何なの!?誰にやられたのおぉぉ!!俺怖くて見れないいぃぃ!!」
「キンキンうるさいね、君・・・それだけ声上げられるなら足が駄目でも手で這ってきなよ」
「ヒドイッ!!ひっどいんですけど!!柱かもしれませんがもう少し労わったりとかしないわけ!?」
「そんなことよりアカリはどこ?」
「軽く話題変えるなよ!!」
グイッ!
細い腕のどこからそんな力が出てくるのか、善逸の胸倉を掴んで持ち上げる無一郎。
「どこ?」
無一郎の圧に善逸は屈した。
「あ、あそこですぅ~~~(泣)」
善逸の指した方には伊之助の上に倒れているアカリがいる。
「ぶへっ!」
胸倉を簡単に手放し、アカリの元へ駆け寄る無一郎(善逸は顔面強打)
「アカリ?アカリ、目を開けて」
「・・・・っ・・、と、時と・・様」
「そう、僕だよ。分かる?」
「はい・・・」
「よかった」
ホッとしたような表情になる無一郎。
「善逸、伊之助やアカリさんは大丈夫なのか?」
「イデデデ・・・うん、心臓の音も大丈夫みたいだし、そんなに大した怪我はしてないと思うよ」
「そうか、なら宇随さんの方に俺は行くから二人を任せる!」
そう言うと禰豆子と一緒に『てってけてー』と行ってしまう炭治郎。