第41話 戦いの果てに
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「響凱!」
「!」
そこへ炭治郎がやってきた。
「やっぱり響凱だ!外にある『水の壁』みたいなものは陰陽鬼術だったんだ!!」
「小僧・・・」
炭治郎は禰豆子に背負われてやってくる、その後ろからいつぞやの柱たちがやってきた。
「お前はあの時の鬼だな!」
杏寿郎たちを見て一瞬、警戒する響凱。
「大丈夫だ、響凱。煉獄さんたちはもう禰豆子や君たちのことを認めている。ここには霧香さんたちを助けに来たんだ」
炭治郎は禰豆子に降ろしてもらい、両者の間に入り込んだ。
「竈門少年の言う通りだ!俺は君を認めている、お館様の前で『使役鬼が害を為さない』という証明を君は成し遂げてくれた!
そして今回、上弦の鬼を討伐することにも協力してくれた!これは認める他ないだろう!」
「む・・・」
杏寿郎の勢いに少し押され気味の響凱。
「れんご・・さ・・・」
「む!」
霧香が此方に顔を向けたので杏寿郎は急いで駆け寄った。
「霧香!大丈夫か?」
「私は大丈夫です、それより琴乃が・・・琴乃がっ!」
杏寿郎の着物を掴む霧香、そこで響凱の後ろに倒れている琴乃に気付いた。
「琴乃!」
行冥が抱き起す、琴乃の体は切り傷だらけだ。
特に左肩の刺し傷が深く、そこから出血や肌の変色が始まって広がっている。
「これは・・・」
「上弦の鬼と戦った際に毒を受けたようだ、肩の傷は致命傷はそれているが・・・毒の回りを止めることは難しいだろう」
「毒だと・・・」
行冥は血を吐きながら苦しんでいる琴乃を見やる。
「琴乃、しっかりしろ!呼吸を集中させるのだ!毒の巡りを遅らせろっ!」
「ぐ・・・ゴホ、悲鳴嶼様・・・」
「琴乃!」
微かに意識のある琴乃をさらに抱き寄せる。
「呼吸なら、もうしています・・・ですが、残念ながら・・・時間稼ぎは、保ちそうに、ありませ・・・」
「何を弱気になっている!お前は『自分の力で呼吸を生み出すことが出来て嬉しい』と言ったではないか!
これからではないか!その呼吸を使い、多くの人々を守り、力になっていくのは!!
それに約束しただろう・・・『笙の願い』を共に背負っていくと!」
「悲鳴嶼様・・・」
「死ぬな、諦めるな、琴乃」
そうは言っても時間がない、琴乃の救える手立てが思い浮かばない。
行冥にとってこれほど『失う』絶望の気持ちになったのは何年振りだろうか――、またあの時のように大事なものを失うのか?自分は――・・・
ポン!ポン!
「「!」」
禰豆子が行冥の肩を叩いた。
「竈門禰豆子・・・」
「むむ!」
反対側に座り込むと禰豆子は琴乃の体に触れる。
ボッ!!
「「!」」
「ええぇ―――!!?」
「「「!?」」」
琴乃の体が燃えた。
これには燃えている琴乃本人や行冥ももちろんだが見ていた炭治郎たちも驚く。
「禰豆子ォ―――っ!!お前、何やってるんだあぁぁ!?」
炭治郎が慌てて引き離そうとする。
「琴乃さんを燃やしちゃダメじゃないか!!一体、どうして・・・って、え!?」
炭治郎は禰豆子を離した後、状態を確認しようと琴乃を見た。
ところがそこであることに気付く、琴乃の毒でただれた皮膚が治っていたのだ。
「え?これは・・・」
変色していた肌はいつも通りの綺麗なものになり、呼吸も楽になっているようだ。
「琴乃?」
「・・・・・・」
行冥は軽く揺さぶってみる。
「・・・・・ハー・・ハー・・・」
呼吸が先ほどと違う、耳を彼女の口に近づけてみる。