第40話 妖の血
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アハハハハッ!段々動きが鈍くなってきたわね!さあ~て、誰が最初に潰れるかしら!!」
〈くっそ!!俺と紋壱、アカリがほとんど無傷なんだから俺たちがやらねぇと!オッサンたちはもうボロボロだろうが!!〉
伊之助は焦っている、無限列車の任務の時に上弦の鬼相手に自分は何もできなかった。
霧香と杏寿郎は乗客の命を守るために負傷を負いながらも戦ったのに・・・自分は殆ど無傷なのにも関わらず、闘いに入ることすらできなかった。
〈何のために修行してきたんだ!!何のために!!〉
結果、二人は瀕死の重傷を負った。助かったものの死んでいたかもしれない、あんな思いをまた味わうことになるのか?
自分の目の前で助けられる命をまた失うのか?倒したい相手を取り逃がすのか?
「伊之助、焦る必要はないわ」
「!」
「アンタも私たちもこれまで修行して、討伐の任務を達成して実績を積み上げてきた。
人は成長するものだもの、気持ちと技量が見合っていれば必ずできる」
アカリはヒュッと堕姫と距離を詰めた。
「!」
光の呼吸・壱の型―――・・・『一光』
「フンッ!証拠にもなく!」
先程『一光』を見ている堕姫は帯を差し向けた。
「!」
「馬鹿ね、そう何度も同じ技を出すわけないでしょ?」
光の呼吸・弐の型―――・・・『走り陽』!
背後に回ったアカリが堕姫の頸を薙ぎ払う。
「フフフフ・・・」
「「!」」
しかし、堕姫の頸は『ぐにゃり』と柔らかくアカリの刃が食い込んでいるだけで斬れてはいなかった。
「!」
帯が尽かさず襲いかかってきたので避けるアカリ。
「アハハハハッ!!お笑い種ね!!
『心と技量が見合っていれば必ずできる』ですって?アンタこそ自分の気持ちが先走って技量が追いついてないじゃない!!アハハハハッ!!アーハハハハハハハッ!!」
堕姫がアカリを指して大笑いしている。
「お前!もっともらしいこと言っておいて全然ダメじゃねーか!!」
伊之助もカンカンだ。
「うるさいわね!今のはこれでいいのよ!」
「ああ?!何でだよ!斬ってねぇんだぞ!オイッ!!」
「いいのよ!それで!!」
「あ"あッ!?」
意味が解らない伊之助。
「アンタ、私の力に恐れを成して状況を判断することができなくなってるんじゃないの?私の頸を斬らなければ倒せないのよ?」
「そうね、わかってるわ」
「なら少しは悔しがりなさいよ!アンタじゃあ私の頸が斬れないことにね!」
「その必要はないわ」
「何ですって?」
「だって、今の攻撃は『アンタの頸の固さを調べるため』にしたことだもの」
「頸の固さ?」
「ええ、これまでいろんな鬼を斬ってきた・・・鬼の強さは人間を喰ってきた数に比例する。つまり人間を喰えば喰うほど鬼の頸は斬れにくくなる。
でもあの柔らかさなら『速く鋭い斬撃』か『力強い重い攻撃』でなら斬れる!」
「よっしゃ、なら俺が斬ってやる!俺様の強く重い攻撃でな!!」
「フン!じゃあ任せるわ!!」
「つっ・・・やってみなさいよ!!この蟲どもがあっ!!」
獣の呼吸・捌の型―――・・・『爆裂猛進(ばくれつもうしん)』!!
伊之助が堕姫目掛けて突っ込む。
「フン!ただ突っ込んでるだけじゃない!!」
伊之助に向けて帯を複数伸ばす堕姫。
雷の呼吸・壱の型―――・・・『霹靂一閃・八連』!!
ドドドドドドドドッ!!
その帯を素早い攻撃で打ち払う善逸。
「そんな攻撃で私の帯を防いだつもり!」
「ええ、私の弟は努力して作り出した技だもの!絶対に防ぎきる!」
「!?」
「それに近距離で帯を切断してしまえば伊之助までは伸ばしきれない!」
光の呼吸・陸の型―――・・・『飛来電光(ひらいでんこう)』!
バチバチバチバチッ!!
堕姫を中心に腰の帯が切り裂かれていく。