第38話 子守唄
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「アタシ、一生懸命やってるのに・・・凄く頑張ったのよ!一人で!
それなのにねぇ、皆で邪魔してアタシをいじめたの!!よってたかっていじめたのよォ!!
最初のヤツなんてアタシを『醜女』扱いしたのよォ!!」
「そうかあ、そうかあ・・・そりゃあ許せねぇなぁ・・・俺の可愛い妹が足りねぇ頭で一生懸命やってるのをいじめるような奴らは皆殺しだ。
取り立てるぜ、俺はなぁ・・・やられた分は取り立てる。
死ぬときはグルグル巡らせろ、俺の名は『妓夫太郎』だからなああ」
『妓夫太郎』と名乗った男鬼は鎌を投げつけた。
「!」
ギャバッ!!
鎌は部屋を抜けて外へ飛んでいく、それは炭治郎や霧香にも見えた。
〈何だあれは・・・鎌が回転して戻って行く、さっきの帯鬼とは武器が違う!
どういうことだ?新手の鬼ってことか?それに宇随さんの血の匂いがするっ・・・加勢に行かないと・・・〉
「炭治郎」
立ち上がろうとした炭治郎を霧香が止める。
「今回はもう何もしなくていい」
「え?」
「禰豆子ちゃんを箱に戻して守ってあげなさい、あなたたちの守りは響凱に頼む」
「で、でも・・・!」
「待機命令!私の方が階級、上なんだから言うこと聞きなさい!
その体でこれ以上無理したらどうなるか・・・わかってるよね?」
「・・・・・」
有無を言わせない気迫。
「加勢なら私が行く、もうすぐ琴乃たちも来るだろうから炭治郎が抜けても大丈夫だよ」
禰豆子を渡すとポンポンと頭を撫でる。
「禰豆子ちゃんをお願いね」
そう言うと霧香は地面を蹴って部屋に戻って行った。
「俺が来たぞ、コラァッ!!御到着じゃ、ボケッ!!頼りにしろ、俺をォォ!!」
そこへ伊之助(を抱えた琴乃)と善逸(をおんぶしたアカリ)が登場した。
「伊之助!善逸!」
「遅れてごめんさないね!霧香は?」
「先に宇随さんの加勢に行きました!」
「よっしゃ!俺も大暴れしてやるぜ!!ド派手にな!」
「影響されちゃってまあ・・・」
呆れているアカリ。
「それで?アンタは『残ってろ』とでも言われた?」
「え?何で分かるんですか?」
「アンタの負傷具合見れば分かるわよ!見るからにズタボロだもの!」
「・・・・・・」
何も言えない炭治郎。
「まあ、霧香が『良い』って言ったのならそうしなさいな。私たちでケリ付けとくわ。
あなたは悲鳴嶼様たちのお手伝いしてちょうだい」
「え?」
「鬼があなたたちとの戦闘に夢中になっている隙に中の人たちを避難させてもらってたのよ、もうここの近くに人はいないはずよ、さっきの遊女さんたちも無事に助け出したわ」
「そうですか・・・」
ホッとしている炭治郎。
「だから妹ちゃんと大人しくしてなさい、わかったわね」
「はい」
「じゃあ、行くわよ」
四人は炭治郎と禰豆子を置いてその場を離れた。
「妬ましいなぁあ・・・お前、本当に、いい男じゃねぇかよ、なあぁ?」
戻ってきた鎌を掴んで妓夫太郎がまた頬を掻く。
「人間庇ってなぁあ、格好つけてなぁあ、いいなぁ・・・。
そいつらにとってお前は命の恩人だよなぁ、さぞや好かれて感謝されることだろうなぁあ・・・」
「まぁな、俺は派手で華やかな色男だし、当然だろう。女房も三人いるからな」
「・・・・・」
妓夫太郎は固まった。
「お前、女房が三人もいるのかよ、ふざけるなよなぁ!!なぁぁぁ!!許せねぇなぁぁ!!」
どこかで見たことあるリアクションであるが次の瞬間、妓夫太郎の鎌が赤くなる。