第3話 ただいま、おかえり
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「ふう・・・」
「すいません・・・」
炭治郎は霧香に背負われていた。
「いいよ、動けないんだし」
「うう・・・情けない、男が女性に背負われてるなんて・・・」
「私は『お姉ちゃん』、炭治郎は『弟』だからいいの」
「・・・・『弟』」
炭治郎は兄弟が多くいたが、長男であるが故に『我慢』、『辛抱』をしてきた。
『長男』だから『兄』だから・・・
でも『ここ』では・・・この人の前では・・・。
「いいな・・・『上の兄弟』っていうのも・・・」
「何か言った?」
ようやく山小屋に着いた、夜になってしまったが無事に辿り着いた。
「いいえ、何でも・・・つっ!?」
凭れかかっていた炭治郎だが霧香が振り返ったので反射的に起き上がってしまった。
「ちょっと大丈夫!?」
「はい・・・大丈夫・・です、多分(泣)」
「はあ・・・」
バキャッ!!
「「!」」
すると山小屋の戸が蹴破られた。
「(ててて・・・)」
山小屋からは女の子が出てきた。
「え?誰?」
「あ――っ、禰豆子ォ、お前!!」
炭治郎が叫ぶ。
「起きたのかぁ!!」
「!!」
『禰豆子』と呼ばれた少女はこちらを見た途端に駆け寄ってくる。
「・・・・」
「この子、知り合い?」
「俺の・・・『妹』です」
〈妹・・・〉
でもこの少女からは鬼の臭いがする、だが、襲ってくる気配はない・・・。
「そっか・・・えーっと、禰豆子ちゃんだっけ?」
「(コクリ)」
「お兄ちゃんは怪我はしてるけど無事だよ・・・」
「・・・・・」
「よかったね」
禰豆子に微笑む霧香。
ギュウゥゥゥ――ッ
「え?え?え?」
「わ――――――っ!」
「!?」
「お前、何で急に寝るんだよォ!ずっと起きないでさぁ!死ぬかと思っただろうがぁ!!」
「何?え?え?ええ――っ?」
自分ごとお互いを抱き合っている炭治郎と禰豆子に困惑するももっと大きなものが自分たちを包んだ。
「よく生きて戻った!!!」
「師匠・・・」
天狗の面で見えないが背中が震えている・・・・泣いている。
「ただいま、戻りました・・・」
「おかえり」
鱗滝の服を掴んで霧香も涙を流した。