第36話 鬼帯の巣
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「『蚯蚓帯』とは上手いこと言うもんだ!」
「ほんと気持ち悪いです!ほんとその通りです!天元様に言いつけてやります!」
苦無を持った女二人が起き上がった。
「あたしたちが加勢するから頑張りな!猪頭!」
「誰だ!?てめェら!!」
「宇随の妻です!アタシあんまり戦えないですから、期待しないでくださいね!」
「須磨ァ!弱気なことを言うんじゃない!」
「ひえェェ~~!!だってだって!まきをさん、あたしが『味噌っかす』なの知ってますよね!?すぐに捕まったし!
無茶ですよ!捕まっている人、皆を守りきるのは、あたし一番に死にそうですもん!」
『須磨』と呼ばれた女はピーピー泣き出す。
『そうさ、よくわかってるねぇ』
帯も捕まえた手前よく分かっている。
『さあ・・・誰から食ってやろうかね~』
「ひいいィィィ~~~!!(泣)」
帯が舌なめずりをしている、そこへ―――・・・
ボゴオオォォンッ!!
『今度は何ッ!?』
「鋼の呼吸・弐の型―――・・・『打ち杵(うちぎね)』!」
『があっ!?』
天井が派手に崩れたと思えば、帯の頭に何かが落ちてくる。
「『味噌っかす』ってのは頭を使わなくて何にもしないヤツのことを言うんですよ、須磨さん。
あなたは自分のその頭でできることをやったんです、味噌っかすなんて言うもんじゃないですよ~?」
「な、お・・・お前!?」
帯の頭を棍棒で地面に押し付け、さらに足で踏みつけている琴乃。
「ど、どうやってここが分かったんだ!?」
「伊之助くんの袴に結びつけた『い・と』♪」
「ぬ!?」
「これね?『仕付け糸』っていって亀甲門岩倉家で育ててる蚕の糸なの、術が施してあるから離れた場所にいる仲間と合流するときによく使うのよ~!」
棍棒に巻き付いている糸を見る。
「あとね、君の戦い方は地上にいても丸聞こえだから・・・岩壁を伝って上まで聞こえてたのよね~、だから~♪」
「拳と型で地面ブチ割って来たのか?」
「そーいうこと♪」
「・・・・・」
さすが剛力の持ち主である、結構な深さであろうに・・・。
『いつまで・・・アタシの頭の上で話してんだい!』
帯が頭を上げたのでヒョイッと受け身を取る琴乃。
「あら、ごめんあそばせ~?」
『お前だね、堕姫の言ってた「背の高い鬼狩り」ってのは』
「『堕姫』?誰のことかしら?まあ・・・誰でもいいわ、すぐに狩るからね」
ジャキンッ!ジャキンッ!
仕込み刃を表に出す琴乃。
「あの子、凄い力・・・」
「・・・・(驚きのあまり声も出せず、琴乃の出てきた穴を見上げているまきを)」
「二人とも!ボーっとしていると喰われますよ!」
「「!?」」
帯が須磨とまきをに襲いかかろうとするが・・・。
「ジイイイ―――・・・」
ドドドオォォンッ!!
雷鳴が響く。
「お前、ずっと寝てた方がいいんじゃねぇか・・・」
また眠ったまま戦っている善逸にもはや感心している伊之助。