第34話 三夜通い
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「殺してやるっ!!絶対お前は殺してやるっ!!四肢を引きちぎって!髪を抜いて!体の中から引きずり出せるものはみんな引きずり出してやる!!そして最後にその顔をズタズタにしてやるわ!!」
帯が襲ってくるがヒラリと避けて外に逃げる霧香。
「逃がさないよ!」
「逃げてるんじゃない、誘き出してるんだ」
「はあ?」
「中だと狭いからね」
屋根の上は広いので何かと動きやすい。
「霧香さん!」
「炭治郎!」
「?」
そこへ炭治郎が合流した。
「嫌な匂いがしたので戻ってきました!」
「そう、琴乃たちの方は?」
「伊之助と一緒に調べてもらってます」
「わかった」
炭治郎はそこでようやく霧香の腕にある帯に気付いた、そして中に閉じ込められている人物にも・・・。
「これはっ・・・!?」
「ごめん、鯉夏さんを庇いきれなった。でも、まだ喰われてはいない・・・帯の中に閉じ込められている、おそらくあの鬼の血鬼術」
霧香は鯉夏の閉じ込められた帯を炭治郎に渡す。
「炭治郎、箱の中にいる禰豆子ちゃんに鯉夏さんを渡して守ってもらって。
あの女鬼は上弦、すぐに対処するのは無理だから」
「上弦・・・!」
『上弦』と聞いて思い浮かんだのは、あの猗窩座だ。この女鬼もあいつのように『戦いことを楽しむ』のだろうか・・・?
「また来たのね・・・鬼狩りの子供が」
ユラリユラリと帯を揺らしながらこちらを睨んでくる堕姫。
「何人いるの?アンタたち・・・京極屋に入り込んできた黄色い髪のガキと女のガキ。
そしてアンタたち二人・・・でも柱じゃなさそうね、それらしい匂いもしないもの。
アタシはね、無惨様のために柱を殺すの。そうじゃないやつは消えてくれる?」
「柱じゃないからといって見縊るなよ!」
炭治郎の叫びにピクッと眉を引きつらせる堕姫。
「うるさいのよ・・・お前も」
ギュルルッ!!
「!」
ドンッ!
「炭治郎!」
炭治郎は堕姫の帯の攻撃によって弾き飛ばされた。
〈見えなかった、速いぞ・・・コイツ〉
背中を壁に叩きつけられ咽る。
「正直に答えるなら命だけは助けてやってもいいわ、アンタたち何人で来てるの?」
「い、言わないっ!」
「あんまりアタシの機嫌を損ねるんじゃないよ!」
帯がまた狙って来るが体を起こして何とか避ける。
「ハア、ハア・・・」
「大丈夫?」
「はい・・・」
霧香の近くに着地する炭治郎。
「炭治郎、呼吸を集中させて」
「はい」
体力の回復のため集中を高める。
「今の攻撃、よく耐えたね。反応できなければ今頃は死んでる」
「はいっ・・・」
さっき手足に力が入らなかったのは自分が不意打ちに怯えたため、体が痺れているのは背中を打ち付けたためだ、単純なことだ。
今は気持ちを切り替える事、ハマってしまっては相手の思うつぼだ。
「ふぅん、随分すばしっこいのね・・・アンタと同じで」
ニヤリと笑う堕姫。