第2話 最終選別
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「でも四年前じゃ・・・私は兄弟の仇は討てなかったね、きっと」
悔しいが、こうなることはおそらく己の運命だろう。私はみんなの仇を討つために『四年』という時間を費やしたのだ。
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七日後・早朝
「「お帰りなさいませ、おめでとうございます、ご無事で何よりです」」
二人の女童の前に戻ってきたのは七人。
海野 霧香
黒鉄 琴乃
焔 アカリ
竈門 炭治郎
我妻 善逸
栗花落 カナヲ
不死川 玄弥
「たった七人・・・!?二十人くらいいたのに・・・」
「それくらい最終選別は厳しい・・・ってことかな」
「あの人・・・俺が助けたあの人もいない」
手鬼に喰われかけた受験者のことだろう。
「俺が気絶なんかしたから・・・」
「仕方ないよ・・・『鬼と闘う』ということは、そういうことだから」
「よかったぁ~!残ったんだね!」
「琴乃・・・ボロボロだね」
「お互い様!」
「ははは・・・確かに」
お互いの姿を見て笑い合う。
「フン、何はしゃいでるのよ?子供じゃあるまいし!」
「アカリ・・・」
「呼び捨て!?」
「『さん』」
「後付けしてんじゃないわよ!」
霧香的には疲れていたので少し話し方がゆっくりになっただけなのだが・・・。
「まあまあ、あなたも無事で何よりだわ」
「しつれいね!私は生き残って当然なの!それくらいの実力はあるわ!
あんたたちが生き残っているのが運がいいのよ!」
「うるせぇ!!」
「「「!」」」
急に向けられた怒声に三人は振り返る。
顔が傷だらけで目つきの悪い男が機嫌悪そうにこっちを見ている。
「俺はこれからどうすりゃあいいんだ?刀はいつ手に入るんだ?」
「その前にまずは隊服を支給させていただきます、体の寸法を測り、その後に階級を刻ませていただきます」
「階級は十段階ございます。
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸 ――
今現在、皆様は一番下の『癸』でございます」
「刀は『いつ』手に入るんだって聞いてるんだよ?」
「本日中に玉鋼を選んでいただき、刀ができるまでは十日から十五日かかります」
「マジかよ・・・」
『チッ・・』と舌打ちをする男。
「そして――」
女童が手を叩く。
空から鴉がやってくる。
「皆様には鎹鴉をつけさせていただきます」
「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます」
「鴉なんかどうでもいいんだよッ!!」
男は白い髪の女童を掴む。
「刀だよ!刀!今すぐ刀を寄こせ!!鬼殺隊の刀!『色変わりの刀』だよ!!」
「何?アイツ」
「元気ね~」
怒鳴られてムカついているアカリ、『元気だな~』と暢気に思っている琴乃。
「・・・・、あれ?炭治郎?」
隣りを見ると炭治郎がいない。
「この子から手を放せ!」
「あ・・・」
見ると炭治郎が怒鳴っている男の手を掴んでいる。
「放さないなら折るぞ!」
「ああ?なんだ、テメェは!?」
『どこからそんな元気出てくるんだろう』と思えるほどギリギリと腕を掴んでいる炭治郎。