第32話 蝶屋敷人攫い騒動
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「ちょーっと待ってくださいィィ!!」
「ああ?」
炭治郎がアカリの前に出る。
「何だよ?野郎はいらねーぞ」
「俺たちも行きます!」
「だから野郎はいらねーんだって」
「それでも行きますッ!!」
「俺も行くぜ!!」
「お、おおお、おおお俺もだってッ~~!!」
気づけば伊之助と善逸も立ちはだかっていた。
「ったく野郎どもがゾロゾロ湧いてきやがって・・・今回必要なのは女性隊員だけだ、お前らは散れ」
「嫌です!」
「『嫌』じゃねーよ!!俺が『散れ』つったら『散る』んだよ!!」
バチバチッと天元と三人の間に火花が散る。
「あのォ~~・・・」
「あ?何だ?」
おずおずと手を上げる琴乃に天元が答える。
「先ほどから任務と仰っているんですが~、どこに行かれるんでしょ~?」
「フンッ!よくぞ聞いたな!
これから向かうのは・・・日本一、色と欲に塗れたド派手な場所」
「日本一・・・?」
「色と欲に塗れた・・・?」
「ド派手は場所・・・?」
『何のこっちゃ』と頭に『?』マークを浮かべる華陽隊。
「鬼の棲む遊廓だ」
まさかの色街っ!!←華陽隊
しかしこれで合点がいく、確かに遊廓であれば女性隊員は必要になってくるだろう。
任務というのは大方、潜入か何かだろう。
遊廓に入り込むなら客としてでなく身内になってしまった方が何かと都合がいい。
「何だ?その『汚物』を見るような目は?」
華陽隊の視線はすっかり冷ややかなものになっていた、天元はそんな大人の欲に塗れたところにアオイやなほを連れて行こうとしていたのだ。
〈〈〈外道すぎるっ・・・〉〉〉
「おい、お前ら!今、失礼なこと考えたろ?」
「だってね・・・」
「そんなところに実戦経験の少ない女の子を放り込もうとするなんて・・・」
「はっきり言って外道よ」
「はっきり言い過ぎんだよ、お前!!いいからとっとと来いッ!!」
霧香とアカリを俵のように抱え上げる天元。
「わああっ!?」
「ちょっと何すんのよ!?」
騒ぐ二人には目もくれずに琴乃を見据えると天元は問う。
「お前は抱えなくても付いて来るだろ?コイツらがいるんだからな」
「・・・・わかりました」
そう言ってあっさりと歩き出した天元の後ろをついて行く琴乃。
「ちょ、ちょっと!!まだこっちの話は終わってないんですけどォ!!」
「ああ?おめーらはいらねーっつたろ」
「イヤイヤイヤ!!遊廓なんて危険な場所、いくら柱が一緒とはいえ霧香さんたちだけ行かせるわけないでしょ―――ッ!!
あんな男の性欲満たすだけのけがらわしいところにィィ!!」
奇声を上げている善逸。
「遊廓って何だ?」
「遊廓知らないのか?猪頭~、そりゃあ可哀想にねェ、遊廓ってのは男の極楽って言われるところだ、綺麗な女が舞い踊ったり、三味線引いたりして気分を上げてくれるぜ、さらにもっと通えば床の世話もしてくれる。まあ、その分、コレもかかるけどな?」
天元が人差し指と親指を使って丸を作る、つまりお金だ。
「女は稼げて、男はイイ思いができる、それが遊廓だ」
「『表向き』はだよッ!それっ!!
元々は売られた女の子たちが働くだろォォ!!不眠不休で体壊す人もいるし!メンドクサイ男も相手しなきゃならないし!
何より『鬼が棲んでる』ってアンタさっき自分で言ったじゃん!!」
「だからそれを『狩り』に行くんだよ」
どこかのゲームをやるノリで言ってのける天元。
「絶対ダメ!絶対ダメ!そんなところに霧香さんたちだけ潜入させんのはダメェ――――ッ!!」
「善逸の言う通りです!俺たちも行きます!何と言われようと行きますッ!」
そう言うと琴乃にしがみつく三人。
「あらあら~・・・」
「チッ・・・めんどくせー奴らだ、まあ、妓夫くらいにはなるか」
炭治郎たちの熱意(?)に負けたのか結局連れて行くことにした天元。
「いいか?最初に言っておくが俺は神だ!お前らは塵だ!まずは最初にそれをしっかりと頭に叩き込め!!ねじ込め!!
俺が『犬になれ』と言ったら『犬』になり、『猿になれ』と言ったら『猿』になれ!!
猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を伺い、全身全霊でへつらうのだ!!そしてもう一度言う!俺は神だ!!」
何でこんな偉そうなんだ?(かしら?)←華陽隊
華陽隊の三人の堪忍袋の緒が擦りきれ始めている。