第32話 蝶屋敷人攫い騒動
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ふう~、終わった!」
ももを海野家に迎えてすぐに下った任務を終わらせた霧香は帰路についていた。
「あら!霧香!」
「ん?」
聞き覚えのある声に振り向くと琴乃が駆け寄ってくる。
「琴乃!久しぶりだね!」
「ええ!この四カ月、見舞いや回復訓練以外は会えなかったものね!
任務に復帰するまでになったって聞いていたけど、こうしてまた会えるなんて嬉しいわ~!」
そう言って嬉しさのあまり抱きついてくる琴乃。
「ちょ!ちょーっと琴乃!危ないってば!」
「だって嬉しいんだもの~!もっとしちゃ~う!」
ぎゅうっと力を強める。
「うわわっ!ホントに危ないってば!」
「あんたはただでさえ力強いんだから、抱き潰すことになるわよ」
「「え?」」
第三者の声に二人で振り向くとアカリが呆れ顔で立っている。
「あら~!アカリ!」
「相変わらず騒がしいわね・・・」
「アカリも任務帰り?」
「そうよ、これから蝶屋敷に行くの、そっちも?」
「うん」
「これで華陽隊が全員揃ったわね~!きゃあ~~~っ!!嬉しい!」
今度はアカリも巻き込んで抱き着こうとする琴乃。
「琴乃―――っ!!」
「だから、アンタは力が強くて抱き潰れるんだってば!!」
『ストップ!ストップ!』と琴乃を身振り手振りで止める二人だが・・・・。
「きゃあああぁぁぁ――っ!!」
「「「?」」」
蝶屋敷の方から悲鳴が聞こえた。
「何かしら?」
「さあ?」
「行けばわかるわよ!」
―――――――――――――――
「人攫い~~~っ!!」
「助けてくださぁい!!」
駆けつけてみると炭治郎が丁度誰かに頭突きをするところだった。
「ちょっ・・・!」
慌てて止めようとするが受けるはずだった相手がすんなり避けてしまった。
「愚か者」
避けた相手は蝶屋敷の門の屋根に飛び移った。
「俺は元忍の宇随天元様だぞ、その界隈では派手に名を馳せた男だ。
てめェの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか?」
その声には聞き覚えがあった、音柱だ。
柱合会議以来だがあの声と容姿は忘れられないだろう。
「えーっと・・・?」
何故ここに音柱がいるのか、そして何故柱に炭治郎が頭突きをしようとしたのか、聞きたいことは山のようにあるがどれから聞いたものか。
「あ!霧香さん!」
そう思っていると炭治郎がこちら側に気付いた。
「ああ・・・やあ、炭治郎。それにカナヲもきよちゃんたちも久しぶり?」
何故、疑問形・・・。
「何してんのよ、アンタたち」
アカリと琴乃も唖然としたものの、とにかく状況説明を求める。
「人攫いですっ!」
「『人攫い』?誰が?」
ビシッ!
炭治郎やカナヲ、きよたち四人が全員門の上の天元を指す。
「てめーら、コラ!!誰に向かってンなことしてんだ、コラ!!俺は上官!!柱だぞ、この野郎!!」
しかし天元はアオイとなほを抱えている、どう見ても承諾を得て連れて行くようには見えない。
「俺は柱だとは認めない!!むん!!」
「『むん!!』じゃねーよ!!お前が認めないから何なんだよ!?こんの下っ端が!!脳味噌爆発してるのか!?」
「いくら派手好きだからってイチイチ文言に『爆発』とか入れるのはどうなのかしら・・・」
「そこのちっこいの!何か言ったか!?」
「ちっ・・!?」
『ちっこい』と言われて刀に手をかけるアカリを止める琴乃。