間章 我が家
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「今までの我が家に尽くして来てくれた使役鬼たちのためにもな・・・」
今まで自分の家に尽くして来てくれた使役鬼の事を思い出しているのだろう。
晴哉の目は少し寂しそうだった。
「・・・・じゃあ、そのためにも精を付けなくちゃね!音羽、手伝ってちょうだい!」
「はい、椛様」
二人が奥に引っ込んでしばらくしてから料理と獣肉が運ばれてきた。
「たくさん食べて、栄養をつけて鍛錬して、強くなること!これが一番よ!」
「さあ、霧香様の快気祝いも込めて今日は家族で食べましょう!」
その夜、海野家の全員が一緒に夕食を食べた。
人間も鬼も・・・みんな一緒に。
笑って、飲んで、食べて、おかずの取り合いをして・・・本当に家族のような時間だった。
「霧香」
「ん?」
夕食が終わった後、霧香は鬼灯の庵でのんびりしていた。
それは二人の時間を作りたかったからだ。
「小生は強くなる、お前をもうこのような目には遭わせないために」
響凱の目は真っ直ぐだ、響凱自身もこんな情けない思いをするのはこりごりだ。
「うん、ありがとう。でも『強さ』に固執したら駄目だよ、心の強さが力になるんだから・・・先走らないでね、約束」
「ああ、約束だ」
霧香は響凱の右目に触れた、鬼舞辻から数字を剥奪された時の傷がまだ残っている。
「数字は消えたけど・・・傷はまだ残ってるね」
「・・・・」
チュッ・・・
「!?」
「・・・・・」
響凱の瞼に口づけをした霧香。
「早く良くなってね」
響凱はポカーンとしている。
「おまじないだよ、早く怪我が治りますようにっていう」
そう言うと帰ろうとする霧香だが響凱が引き留めて来た。
「なら、小生も・・・お前に、その・・・呪いをしたい」
「え?」
「しょ、小生もお前の傷が早く治るように・・・呪いをしたい、どこにすればいいのだ?」
これは予想外である、あくまでも霧香は彼の頑張りの気持ちに答えようと瞼に口づけをしただけなのだが・・・。
でも響凱の目が本気(マジ)だ。
「じゃあ・・・髪とか、おでこ・・・かな?」
「承知した」
チュッ
響凱は迷わず額に口づけて来た。
「!」
「早く良くなれ、霧香」
また抱きしめてくる響凱、しかし今度は力の加減を忘れずに。
「ふふふ、ありがとう。響凱」
霧香もまた抱きしめ返した。
――――――――――――――――
「おい、いいのか?アレ」
「霧香様もお人が悪い・・・といっても無自覚でやられているからな」
「やれやれ、誰に似たのか・・・」
「お母さんじゃないかしら」
「椛様もですよ」
陰からやり取りを見ていた黒椎、紅虎、那津蒔、椛、音羽。
「我が妹ながら恐ろしいぜ」
「嫌だわ、兄さんったら。あの子は純粋なのよ」
「お前も含めてだ、阿呆が・・・」
末妹の恋の行く末はまだまだ問題が山積みのようだ、那津蒔は頭を抱えるのだった。
続く