第2話 最終選別
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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霧香と炭治郎は走っている。
〈速いっ・・・鱗滝さんが『頼りになる』と言ってだけはある、それに姉弟子だし・・・〉
「考え事してると舌噛むよ」
「あ、はひ・・ぎいぃっ!?」
思いっきり噛んだ。
「・・・・」
「~~~っ!」
一度止まって炭治郎の様子を窺う霧香。
「大丈夫?」
「いつっ・・・何とか・・・」
「痛がってるところ申し訳ないんだけど・・・これからどこに向かうか説明させてもらえる?」
「は、はひ・・・」
「鬼は太陽の光に当たると消滅するのは知っているよね?」
「はい」
「私たちはこれから『日が一番に昇る』方角に移動する」
「東・・・」
炭治郎の問いに頷く。
「私たちの身を守るためでもある、その道中に立ちはだかる鬼たちを斬る」
「はいっ!」
「「キシャアァァ――――――ッ!」」
「!」
「言ってる傍からお出ましか」
「オイオイ、てめぇは向こうに行け!俺がコイツらを喰う!」
「いや、貴様が失せろ!久しぶりの人肉なんだ!誰がやるものかッ!!」
「やるよ、炭治郎!」
「はい!」
二人は日輪刀を抜く。
〈全集中・・・〉
炭治郎の目に糸が見える。
〈水の呼吸・肆の型――打ち潮!〉
炭治郎の技が短髪の鬼の頸を斬った。
「はあ・・はあ・・・」
炭治郎は初めて鬼を自分で斬れたことに喜びを感じた、今までの鍛錬は無駄ではなかったのだ。
「つっ!霧香さん!」
振り返ると舌が長い鬼が襲いかかろうとしている。
「女あぁぁぁ―――――っ!!俺に喰われろォ――――っ!!」
「ふぅ――・・・」
目を見開き迫ってくる鬼に対して霧香は到って冷静だ。
「他に何か言えないのか?」
チリン・・・
「!」
炭治郎の鼻に冷たい風が通った。
「雪の呼吸・弐の型―――」
「ぐぼっ――!」
霧香の突きが鬼の頭に刺さり、体から跳ね飛ばした。
「『霙(みぞれ)』」
頭部を失った体が力なく崩れ落ちた。
「すごい・・・」
炭治郎は霧香の技にただ魅入っていた。
「炭治郎、無事?」
「あ、はい」
声をかけられるまで呆けていた炭治郎は我に返り駆け寄った。
「鱗滝さんにもらった刀で首を斬ると骨も残らないんですね・・・」
「『鬼狩りの刀』だからね」
鬼の死体がボロボロと塵となり、崩れる。
炭治郎は合掌をした。
「成仏してください」
「・・・・・」
その様子を見ていた霧香だったが、すぐに別の方に視線を向けた。
それは炭治郎も同じだった。
「何だ?この腐った匂いは?」
「大きい・・・さっきの鬼たちとは比べられない、これは・・・」
日輪刀を強く握る霧香。