第31話 温かい人
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「謝る必要などない」
「煉獄さん・・・?」
「君が俺のことを意識してくれたことを嬉しく思う、俺も君のことを想うとたまらなく感じるんだ」
「え?」
少し体を離して杏寿郎は霧香の顔を真っ直ぐに見る。
「霧香、俺は君のことが好きだ・・・一人の男として君が好きだ」
「・・・・・」
「君の鬼に対しての愛情も、人に対しての愛情も、五大呪術家の責務を背負って奮闘している姿も・・・・ここでこうして『十七歳の女性』としている君も、俺はたまらなく愛おしいんだ」
杏寿郎は頬を優しく撫でる、猗窩座の攻撃で負った傷が薄く残っている。
「俺は片目になってしまったが君を俺の生涯を通して守っていきたいと思う、鬼舞辻を倒し、平和な世界で終えるまで」
「!」
霧香は困惑しているようだ。
「すまない・・・本当は瀬津寿殿から君に『折を見て伝える』と言われていたのだが、我慢ができなくなった。不甲斐ないな・・・」
杏寿郎は苦笑すると離れた。
「返事は早急でなくてもいい、いきなりのことで君も混乱しているだろう」
「は、はい・・・」
「うむ、俺の先走った行動が君の心を迷わせることになってしまったのは本当に申し訳ない。
今の事は俺から瀬津寿殿に書状で知らせてもらう、また後日に話をさせてもらってもいいだろうか?」
「・・・・わかりました」
「うむ、ではな」
立ち上がると入り口の近くで入るに入れなくなった千寿郎に声をかける杏寿郎。
「今日はここまでだ、屋敷へ帰ろう」
小声でそう言うと千寿郎を先に行かせる。
「どうやら千寿郎が戻ってきたようだ、俺たちはこのまま帰ることにする。こちらにはまだいるのか?」
「明後日から機能回復訓練の体をほぐすところから徐々に始めていくつもりです。
それでも海野家に戻るにはもう半月はかかるそうです」
「そうか!では、また来る!」
最後まで笑顔で去っていく杏寿郎。
「・・・・・はあ~~・・・」
杏寿郎の姿が見えなくなると一気に力が抜けた霧香。
頭の中が整理できない。
『霧香、俺は君のことが好きだ・・・一人の男として君が好きだ』
プシュ~~~~ッ////
思わず布団の中に潜り込んでしまう。
〈告白された・・・?告白されたよね?私?しかも炎柱の煉獄さんにっ・・・!?////〉
全身の血液が沸騰しそうだ、顔が真っ赤だ。
〈嘘っ!?どうしよう!どうしよう!!これからどんな顔して煉獄さんに会えばいいの!?〉
どうやら杏寿郎の一世一代の告白は霧香にとって悩みの種になりそうだ。
続く