第23話 悪夢
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「海野少女、起きるんだ」
杏寿郎は頬を優しく撫でた。
「起きろ、戻って来い」
「・・・・・」
杏寿郎の声が聞こえたのかゆっくり瞼を開く霧香。
「煉獄・・さん・・・」
「ああ、俺だ」
「私・・・」
まだ自分がどういう状況かも、泣いていたこともわからない。
「ウオオオオオオ!!」
その時、目を覚ました伊之助の叫び声が・・・。
「ウンガアアアア!!爆裂覚醒!!猪突猛進!伊之助様のお通りじゃアアア!!」
「!」
「獣の少年も起きたようだな、君も覚醒するんだ」
「は、はい・・・」
「鬼が術をかけてきた、我々に迫ってきているぞ」
「!」
「伊之助―――ッ!」
外から炭治郎の声が聞こえる。
「この汽車はもう安全なところがない!眠っている人たちを守るんだ!
この汽車自体が鬼になっている!聞こえるか!この汽車自体が鬼なんだ!!」
〈この汽車自体が鬼?〉
ぐにゅぐにゅ・・・
「!」
見ると肉片みたいなものが自分の背後に迫っている。
立ち上がって周りを見ると汽車の様子が違う、匂いも変化している。
「どうやら竈門少年が対峙した鬼が汽車に何かしたようだな」
「つっ!炭治郎!」
外にいる炭治郎に向けて声を張り上げる霧香。
「霧香さん、目が醒めたんですね!」
「うん!手短に説明して!鬼は汽車に何をしたの?」
「融合したんです!俺たちに夢の術をかけている間に鬼が汽車と融合していたんです!」
「!」
「なるほど、それでこれか!」
肉片が眠っている人たちを取り込もうとする。
「つっ!ム―ッ!」
禰豆子が肉片を切り裂き、取り込まれるのを防いでいるが手が回らない。
ついに自身が肉片に四肢を捕らえられ取り込まれそうになる。
「禰豆子ちゃん!」
「ムッ・・・!」
〈雷の呼吸・壱の型――・・・『霹靂一閃・六連』!〉
ドドドドドドッ!!
「ぜ、善逸くん・・・?」
「禰豆子ちゃんは俺が守る」
さっきまで怖気づいていた善逸とは比べ物にならないくらいに凛々しい(←失礼)
〈いきなりどうしたの??〉
しばらく唖然と見ていたが、善逸の動きが妙である。
「守るっ、フガフガ・・・プピー」
「え!?寝てるの!?」
以前、鼓の屋敷で同じようなことがあったとアカリから聞いたが実際に見るのは初めてである。
「うーん!うたた寝している間にこんな事態になっていようとは!!よもやよもやだ!」
刀を抜く杏寿郎。
「柱として不甲斐なし!穴があったら入りたい!!」
「!」
こちらを見て、二ッと笑う杏寿郎。
〈穴に入るような性格でもないでしょうに・・・〉
不思議とその笑顔に元気をもらうような気がした。
「確かに柱である前に『鬼狩り』として不甲斐なしです!」
「うむ!では、これから挽回しよう!」
夢から覚めた今、やることは一つ。
続く