第23話 悪夢
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「その巨躯を隠していたのは血鬼術か、気配も探りづらかった。
しかし!罪なき人に牙を剝こうものならば、この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす!!」
杏寿郎の赤い日輪刀が抜かれる。
「オオオオオッ!!!」
鬼の咆哮が響くが杏寿郎の動きが速い。
〈炎の呼吸・壱の型――・・『不知火』!〉
炎の一太刀があっという間に鬼の頸を刎ね飛ばした。
「す・・・すげえや兄貴!!見事な剣術だぜ!!おいらを弟子にしてくだせえ!!」
「いいとも!!立派な剣士になろう!」
「おいらも!!」
「おいどんも!!」
「うむ!みんな、まとめて面倒みてやる!!」
「「「ワーイ!!煉獄の兄貴ィ!!兄貴ィ!!」」」
「ハハハハハハハッ!!」
〈ついていけない・・・〉
盛り上がっている中、一人だけ冷静な霧香。
「四人とも騒ぐのはそこまでにして、もう一匹いる」
「!」
炭治郎は驚いた、霧香は鬼を数える時、通常は『人』を使う。
それを敢えて『匹』と言ったのは、霧香の五感が『悪鬼』だと判断したからだろう。
奥の通路に行くともう一匹の鬼が人を喰らおうとしている。
「おっしゃあァァ!!俺が斬ってやる!!」
「待って、人がまだ残ってる」
見ると鬼が狙っていると思われる男性が座席に取り残されていた。
「斬っちまえばそれで終わる!!猪突猛進!!」
伊之助が突っ込むが体から手が生えて突き飛ばされてしまう。
「・・・・」
それを杏寿郎が受けとめ、乗客の男を救出する。
「ここは危険だ、奥の車両に行くと良い」
そう言って男性を他の乗客の集まっている車両に走らせた。
「ありがとうございます、煉獄さん」
霧香が日輪刀を抜く。
「これで気兼ねなく動ける」
スウゥ――・・・
『トン』と床を蹴ると空中で霧香が舞った。
「雪の呼吸・壱の型――・・・『群雲』」
フッ・・フッ・・フッ・・・ビシッ!!
幻のように姿を見せては消え、見せては消えを繰り返す霧香。
動きがゆったりではあるが首を斬られるのは一瞬だった。
車両内に伸ばしていた幾つもの手と同じく首も斬り落とされていた。
「やっぱり綺麗だ・・・・霧香さんの呼吸」
「君もそう思うか?」
「はい」
「うむ!俺も同じだ!」
「二人とも・・・お世辞言っても何もでないのに」
「お世辞じゃありません!」
「そうだ!もっと自信を持つと良い!」
「!」
二人に食い気味に詰め寄られ苦笑するしかなかった。
とりあえず鬼は倒したが、これで終わりとも思えない。昨日の鬼同様簡単すぎるのだ。
複数の鬼の仕業という事も考えられるが、五人は元の車両に戻ることにした。