【完結】【鬼滅の刃】霞屋敷のふろふき大根には柚子の皮が乗っている【時透無一郎】
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団子も食べ終わり、ゆずはは女将にお礼を言って2人で甘味処を出た。
後は真っ直ぐ屋敷に帰るだけだ。
「無一郎さん、今日はありがとうございました」
帰り道、ゆずはが立ち止まって無一郎に感謝を伝える。
「?、僕は何もしてないけど」
「お団子おまけしてもらえましたし、荷物を持ってくれるのもとても助かるんですよ」
いくら隠をしていて腕力があるといっても手は2本しかないので、1人で持ち運べる量には限りがある。
当然、1回の買い物で買える量も制限を受けるのだ。
鼓動は今もうるさいままだが、無一郎のおかげでいつもより多く買い物ができた。
「だから、ありがとうございました」
頭を下げるゆずはに礼には及ばないと返し、無一郎は甘味処で宇髄から耳打ちされた言葉を思い出す。
『大事にしろよ?』
言われなくても分かってるよ。
一緒に買い物をして初めて分かった。
ゆずはは町の人達から慕われている。
嫌われるよりずっといいけれど、何人かは純粋な謝意以上の感情を持っていそうだった。
僕が守らなければ。
帰りがけ、小間物屋の前を通ると店先にふと目が留まった。
透き通った硝子に淡く入る柚子色、
無一郎の目に留まったのは丸いビードロ玉。
暖かくて、柔らかい色、
まるでゆずはみたいな……
……そういえば、前に拾ったのは水色だった気がする。
初めて会った時、ゆずはが落としたのを拾って……
「無一郎さん、どうしたんですか?」
「……なんでもない」
無一郎が立ち止まったのを不思議に思い、尋ねるゆずはに短く答え、2人は家路についた。
団子も食べ終わり、ゆずはは女将にお礼を言って2人で甘味処を出た。
後は真っ直ぐ屋敷に帰るだけだ。
「無一郎さん、今日はありがとうございました」
帰り道、ゆずはが立ち止まって無一郎に感謝を伝える。
「?、僕は何もしてないけど」
「お団子おまけしてもらえましたし、荷物を持ってくれるのもとても助かるんですよ」
いくら隠をしていて腕力があるといっても手は2本しかないので、1人で持ち運べる量には限りがある。
当然、1回の買い物で買える量も制限を受けるのだ。
鼓動は今もうるさいままだが、無一郎のおかげでいつもより多く買い物ができた。
「だから、ありがとうございました」
頭を下げるゆずはに礼には及ばないと返し、無一郎は甘味処で宇髄から耳打ちされた言葉を思い出す。
『大事にしろよ?』
言われなくても分かってるよ。
一緒に買い物をして初めて分かった。
ゆずはは町の人達から慕われている。
嫌われるよりずっといいけれど、何人かは純粋な謝意以上の感情を持っていそうだった。
僕が守らなければ。
帰りがけ、小間物屋の前を通ると店先にふと目が留まった。
透き通った硝子に淡く入る柚子色、
無一郎の目に留まったのは丸いビードロ玉。
暖かくて、柔らかい色、
まるでゆずはみたいな……
……そういえば、前に拾ったのは水色だった気がする。
初めて会った時、ゆずはが落としたのを拾って……
「無一郎さん、どうしたんですか?」
「……なんでもない」
無一郎が立ち止まったのを不思議に思い、尋ねるゆずはに短く答え、2人は家路についた。