【完結】【鬼滅の刃】霞屋敷のふろふき大根には柚子の皮が乗っている【時透無一郎】
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🌙
「お疲れ様です……っ!?」
他の鎹鴉が伝達済みだったのか、待機していたのか、一斉に隠達が森の中に入って来た。
目の端で行方不明の子供達が救助される様子も見える。
隠達が目を大きく開けて驚いているのは、顔を両手で隠しているゆずはを、無一郎が抱きながら現れたからだ。
「………霞柱様…俺がゆずはを運びましょうか…」
「いいよ」
気を利かせて聞いてくる隠に、無一郎はどっちかと言うと、余計なお世話の様に言った。
恥ずかしいけど、ゆずはは顔を隠して、無一郎に抱かれるしかなかった。
今、隠達がどんな顔をして、自分達を見ているかなんて、容易に想像出来る。
あの霞柱様があり得ない!!
スタスタと歩いて森を抜けていく2人を、隠達は呆然としながら見送った。
★
後日ゆずはの元に、産屋敷からの文が届いた。
ゆずははゆっくりとその綺麗な字をなぞる様に見ている。
【ゆずはが無事で本当によかった。ありがとう】
最後に綴られた言葉の締めくくりに、不覚にもまた涙が出そうになる。
助かったのは、無一郎が来てくれたからだ。
あの場で自分は子供達を助ける事が出来なかったのに。
【ゆずはのお陰で、無一郎がまた一段と強くなれた】
自分のお陰なんかじゃ無い。
無一郎は初めから強かった。
それでもそう綴られている文を握ると、ゆずはは胸にぎゅっと抱きしめた。
天気が良くて、冷たいけど気持ちの良い風が屋敷に入って来る。
もうすっかり見慣れた庭を見渡しながら、ここが自分の場所だと今でははっきり言える。
「お疲れ様です……っ!?」
他の鎹鴉が伝達済みだったのか、待機していたのか、一斉に隠達が森の中に入って来た。
目の端で行方不明の子供達が救助される様子も見える。
隠達が目を大きく開けて驚いているのは、顔を両手で隠しているゆずはを、無一郎が抱きながら現れたからだ。
「………霞柱様…俺がゆずはを運びましょうか…」
「いいよ」
気を利かせて聞いてくる隠に、無一郎はどっちかと言うと、余計なお世話の様に言った。
恥ずかしいけど、ゆずはは顔を隠して、無一郎に抱かれるしかなかった。
今、隠達がどんな顔をして、自分達を見ているかなんて、容易に想像出来る。
あの霞柱様があり得ない!!
スタスタと歩いて森を抜けていく2人を、隠達は呆然としながら見送った。
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後日ゆずはの元に、産屋敷からの文が届いた。
ゆずははゆっくりとその綺麗な字をなぞる様に見ている。
【ゆずはが無事で本当によかった。ありがとう】
最後に綴られた言葉の締めくくりに、不覚にもまた涙が出そうになる。
助かったのは、無一郎が来てくれたからだ。
あの場で自分は子供達を助ける事が出来なかったのに。
【ゆずはのお陰で、無一郎がまた一段と強くなれた】
自分のお陰なんかじゃ無い。
無一郎は初めから強かった。
それでもそう綴られている文を握ると、ゆずはは胸にぎゅっと抱きしめた。
天気が良くて、冷たいけど気持ちの良い風が屋敷に入って来る。
もうすっかり見慣れた庭を見渡しながら、ここが自分の場所だと今でははっきり言える。