【完結】【鬼滅の刃】霞屋敷のふろふき大根には柚子の皮が乗っている【時透無一郎】
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🐿
ゴトッと鈍い音が聞こえたと同時に、無一郎は刀についた血飛沫を振り払い、流れるような所作で鞘へと納刀した。
ふう、と息をついた彼は頸だけになった鬼の元へと近づいていく。
「君はその手で彼女の大事な人を二人も奪った。くだらない私利私欲の為に。本当に虫唾が走るね」
「だから…どうだってん…だよ」
鬼の鼻から上の部分は砂塵になっており、スッと通った形の良い鼻までも、空気に混ざって消え始めていく。
「ざまあみろ。それだけ」
「く、そ…ガキ……」
完全に灰になった夕霧は、その存在を静かに消失させた。
しゃがんで様子を見ていた無一郎は、次にぺたんと座り込んでいるゆずはの元へと近づいた。
「どこか怪我は??」
「ううん、大丈夫…腰は…この通り抜けちゃったけど…無一郎さんは?」
「僕は全然。しいて言えば、さっきの術から抜け出す時にここを切ったぐらい」
左手の甲を見せながら平気な素振りをする無一郎。ゆずははそんな彼を見て、心底安堵している。
「無一郎さんは、やっぱり柱だね」
「……まあ自分の専属隠ぐらい一人で助けれないと、ダメだよね」
「そう……だよ、ね」
瞬間、ゆずはの両の目頭が急速に熱くなった。
ゴトッと鈍い音が聞こえたと同時に、無一郎は刀についた血飛沫を振り払い、流れるような所作で鞘へと納刀した。
ふう、と息をついた彼は頸だけになった鬼の元へと近づいていく。
「君はその手で彼女の大事な人を二人も奪った。くだらない私利私欲の為に。本当に虫唾が走るね」
「だから…どうだってん…だよ」
鬼の鼻から上の部分は砂塵になっており、スッと通った形の良い鼻までも、空気に混ざって消え始めていく。
「ざまあみろ。それだけ」
「く、そ…ガキ……」
完全に灰になった夕霧は、その存在を静かに消失させた。
しゃがんで様子を見ていた無一郎は、次にぺたんと座り込んでいるゆずはの元へと近づいた。
「どこか怪我は??」
「ううん、大丈夫…腰は…この通り抜けちゃったけど…無一郎さんは?」
「僕は全然。しいて言えば、さっきの術から抜け出す時にここを切ったぐらい」
左手の甲を見せながら平気な素振りをする無一郎。ゆずははそんな彼を見て、心底安堵している。
「無一郎さんは、やっぱり柱だね」
「……まあ自分の専属隠ぐらい一人で助けれないと、ダメだよね」
「そう……だよ、ね」
瞬間、ゆずはの両の目頭が急速に熱くなった。