【完結】【鬼滅の刃】霞屋敷のふろふき大根には柚子の皮が乗っている【時透無一郎】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
🐿
「何だかこれじゃあ話が終わらなそうな気がしますよ」
「? そうかな」
「はい」
苦笑しながら包帯を巻き終えたゆずは。
彼女は道具一式を治療箱にしまうと、改めて無一郎に向き合った。
「決めました。無一郎様がこれから木刀を折る度に、食事で出すふろふき大根の数を一つ減らす事にします」
「え? どうして? 意味がわからないんだけど」
霞柱は先程ゆずはが、無一郎の事が心配だと告げられた時以上に困惑した。
木刀の調達は隠の業務だ。
手合わせで割れたりと言った事は仕方ないが、本来割れなくても良い時に壊れると言うのは、何だか割に合わない。
そんな事をゆずはが訴えると ——
「自主稽古で怪我するなんて本末転倒ですしね。私、今日まで沢山木刀を調達しましたが、結構大変なんですよ。何本も持つと流石に重くて…」
「もういい、わかったから」
ゆずはが引き続き意見を述べると、掌を向けて静止する無一郎。
ふう、とため息をついた後は ——
「ゆずはってもっと大人しい子なのかと思ってた」
「本来はそうですよ。でもそれだとここでは駄目だなとよくわかりました。なので今後は思った事は口に出していきます」
完全に納得しかねる部分もあったが、ふろふき大根には変えられない。何せ無一郎の大好物なのだ。
「所で君っていくつなの? 見た所僕とあまり変わらないように見えるけど」
「十五です」
「そうなんだ。じゃあ…」
次の瞬間、ゆずはは無一郎の発言に目を見開いてしまう。
「無一郎様、それは無理です。私には出過ぎた事です」
「どうしても?」
はい、と強く頷いた彼女に霞柱は奥の手を放った。
「じゃあ上官命令。無一郎様呼びと、敬語はやめて」
「うっ…」
命令、と言われると隠の立場では逆らえない。
「外では今まで通りで構わない。でも家では普通にして。君もその方が良いんじゃない。ごはんだって一緒に食べてるし」
「……わかりまし…うん。わかった」
—— また二人を包む空気が、ふわりと柔らかくなる。
「何だかこれじゃあ話が終わらなそうな気がしますよ」
「? そうかな」
「はい」
苦笑しながら包帯を巻き終えたゆずは。
彼女は道具一式を治療箱にしまうと、改めて無一郎に向き合った。
「決めました。無一郎様がこれから木刀を折る度に、食事で出すふろふき大根の数を一つ減らす事にします」
「え? どうして? 意味がわからないんだけど」
霞柱は先程ゆずはが、無一郎の事が心配だと告げられた時以上に困惑した。
木刀の調達は隠の業務だ。
手合わせで割れたりと言った事は仕方ないが、本来割れなくても良い時に壊れると言うのは、何だか割に合わない。
そんな事をゆずはが訴えると ——
「自主稽古で怪我するなんて本末転倒ですしね。私、今日まで沢山木刀を調達しましたが、結構大変なんですよ。何本も持つと流石に重くて…」
「もういい、わかったから」
ゆずはが引き続き意見を述べると、掌を向けて静止する無一郎。
ふう、とため息をついた後は ——
「ゆずはってもっと大人しい子なのかと思ってた」
「本来はそうですよ。でもそれだとここでは駄目だなとよくわかりました。なので今後は思った事は口に出していきます」
完全に納得しかねる部分もあったが、ふろふき大根には変えられない。何せ無一郎の大好物なのだ。
「所で君っていくつなの? 見た所僕とあまり変わらないように見えるけど」
「十五です」
「そうなんだ。じゃあ…」
次の瞬間、ゆずはは無一郎の発言に目を見開いてしまう。
「無一郎様、それは無理です。私には出過ぎた事です」
「どうしても?」
はい、と強く頷いた彼女に霞柱は奥の手を放った。
「じゃあ上官命令。無一郎様呼びと、敬語はやめて」
「うっ…」
命令、と言われると隠の立場では逆らえない。
「外では今まで通りで構わない。でも家では普通にして。君もその方が良いんじゃない。ごはんだって一緒に食べてるし」
「……わかりまし…うん。わかった」
—— また二人を包む空気が、ふわりと柔らかくなる。