【完結】【鬼滅の刃】霞屋敷のふろふき大根には柚子の皮が乗っている【時透無一郎】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
🌙
「『体』の傷は、もう大丈夫でしょう」
しのぶの言葉を聞きながら、無一郎は無言で服を着た。
もしここに後から出会う炭治郎が居れば、しのぶの怒りの匂いに瞬時に反応していただろう。
身だしなみを整える無一郎を見ながら、しのぶは目を伏せた。
剣を握って、たった3ヶ月。
同じ柱なのに、無視出来ないその才能。
才能だけなら、無一郎のこの体に刻まれている傷は何だと言うのだろうか。
決して14歳で出来ないであろう、体の傷。
剣を振るうに相応しい筋力のつき方。
たった3ヶ月。
しのぶがどんなに望んでも、どんなに鍛錬しても取得できなかった鬼の首を刎ねる力。
自分より、更に幼さを残して、同じ心の傷を負い、鬼を憎むその精神。
柱になるべくして、成った若干14歳の少年。
そしてその心の闇の深さ。
この様な少年を作り出した鬼に、これ以上何を憎めば良いのだろうか。
「…立川ゆずはさんはどうですか?」
しのぶの質問に、無一郎はしばらく考える素振りをしている。
正直、しのぶの質問の意図が分からなかった。
分からないから、無一郎は率直な自分の心情を話した。
「…ビードロ玉…」
「はい?」
無一郎の言葉の意図が分からず、しのぶは思わず聞き返した。
初めてゆずはを見た時に、拾ビードロ玉の様に澄んだ目をしていた。
『…不思議だな……。』
名前を覚えられなくても、出会った時のゆずはの顔だけは覚えている。
普段なら顔すら覚えるのが困難な障害なのに。
声に出なかった言葉を、無一郎は飲み込んだ。
それが無一郎のゆずはの印象だった。
「『体』の傷は、もう大丈夫でしょう」
しのぶの言葉を聞きながら、無一郎は無言で服を着た。
もしここに後から出会う炭治郎が居れば、しのぶの怒りの匂いに瞬時に反応していただろう。
身だしなみを整える無一郎を見ながら、しのぶは目を伏せた。
剣を握って、たった3ヶ月。
同じ柱なのに、無視出来ないその才能。
才能だけなら、無一郎のこの体に刻まれている傷は何だと言うのだろうか。
決して14歳で出来ないであろう、体の傷。
剣を振るうに相応しい筋力のつき方。
たった3ヶ月。
しのぶがどんなに望んでも、どんなに鍛錬しても取得できなかった鬼の首を刎ねる力。
自分より、更に幼さを残して、同じ心の傷を負い、鬼を憎むその精神。
柱になるべくして、成った若干14歳の少年。
そしてその心の闇の深さ。
この様な少年を作り出した鬼に、これ以上何を憎めば良いのだろうか。
「…立川ゆずはさんはどうですか?」
しのぶの質問に、無一郎はしばらく考える素振りをしている。
正直、しのぶの質問の意図が分からなかった。
分からないから、無一郎は率直な自分の心情を話した。
「…ビードロ玉…」
「はい?」
無一郎の言葉の意図が分からず、しのぶは思わず聞き返した。
初めてゆずはを見た時に、拾ビードロ玉の様に澄んだ目をしていた。
『…不思議だな……。』
名前を覚えられなくても、出会った時のゆずはの顔だけは覚えている。
普段なら顔すら覚えるのが困難な障害なのに。
声に出なかった言葉を、無一郎は飲み込んだ。
それが無一郎のゆずはの印象だった。