「‥奈美ちゃんに振られちゃったよ。」
「当たり前だバーカ。」
仙道は笑いながら寝転んだ。
私はどうしても聞きたかった事を仙道に聞いた。
「どうして私が奈美を好きって分かったの？」

仙道はうーんと少し考えていた。
そんな仙道を見下ろす。
「俺によく話しかけてくる割には興味無さそうだったし、そのくせたまにくるLINEにはめっちゃ可愛い顔してニヤけてて。」

仙道が可愛いなんて言うから、思わず赤面してしまった。
私は顔に手を当てた。
「LINEの相手が分かった時気が付いたんだよ。」
無自覚だった。
でも例え友達とLINEしててにやけても、好きと結びつくものなのだろうか。

もし分かったのだったら、もう一つ聞きたい事がある。
「仙道って、私の事好きでしょ。」
さぁー。と言って仙道はいつもの様にはぐらかす。
私はそんな仙道を見て、胸がいっぱいになり背を向けた。