両親の愛情(仮)
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微かに笑ってベラトリックスはシリウスの頭を撫でる。
「何もおかしいことじゃない。
幼い子が両親の愛情やぬくもりを求めるのは」
「…ベラ姉様」
「次は容赦しないよ」
「もうしないってば。
あんなに溺愛になるとは思わなかった」
「予想外だったねぇ〜」
「厳し過ぎるよりは良いけど」
「そうかい。
まぁ、無理しないようにね」
「分かってるよ。
先に行く。
僕と2人きりだと叱られるでしょう?」
(…本当にあんたは何歳なんだ)
半ば呆れたように苦笑いしてベラトリックスは見送る。
「シリウス!
どこに行っていたんですか」
「探したんだよ。
何もなかったかい?」
「…うん」
「どうした?」
「寒い。
会場に戻れなくて」
「迷っていたのね。
目を離してごめんなさい。
向こうで暖かい飲み物を頂きましょうね」
実際に外だったので寒くて冷えていたから信じてもらえた。
「…あったかい」
「外に出るなら、今度から声を掛けて行きなさい。
何か羽織らないとダメよ。
屋敷とは違うのだから」
「はい、母上」
ハーブティーを頂いて少しずつ飲んでいた。
人前では両親の呼び方を変えている。
「身体が暖まったのなら、そろそろ帰ろうか」
「もう宜しいのですか?」
「シリウスを1人にするつもりはないからね」
「くすぐったい」
シリウスを抱えてオリオンは額にキスする。
溺愛するようになってから両親は夜会に出席することはなくなったが、それくらいでブラック家の権力が揺らぐことはない。
「シリウス。
もう人目はない。
眠って良いよ」
「今日は特に頑張りましたね」
「…ん」
オリオンの服をきゅっと掴み、シリウスは力を抜いて両親に頭を撫でられながら目を瞑る。
気がついたらベットで眠っていて衣服もパジャマに着替えさせられていた。
「…クリーチャー」
「どうしましたか、レギュラスお坊ちゃま」
「どうして僕と兄様で呼び方が違うの?」
「シリウス様はこのブラック家を背負うお方です。
順位がございますから」
「そっか。
僕もいつか、パーティーに連れて行ってもらえるかな」
「パーティーなんて暇なだけだぞ」
「兄様!」
「レグ、調子はどうだ?」
「…悪くはないよ」
パーティー参加の時はレギュラスはクリーチャーと留守番。
今まではシリウスも一緒だったけれど。
「来年か再来年くらいはレグも参加させられると思うよ。
僕がパーティーの参加が早いのは嫡男だからだ。
パーティーなんて自慢話ばっかりさ」
「それでも、僕は一緒に居たいです」
シリウスは苦笑いしてレギュラスの頭を撫でる。
レギュラスの前だと気を張る必要もないからシリウスもいつも以上に口調が砕ける。
「シリウス。
もう少しいい方を考えて伝えて欲しいかな。
まぁ、嘘ではないけれど」
「父様。
話を盗み聞きですか?」
「偶然通っただけさ。
君は気づいていたのだろう?」
シリウスはオリオンの問いには笑うだけで言わずにオリオンに抱きつく。
「甘えたさんだね」
「くすぐったい、父様」
オリオンに抱えられて額にキスされてるシリウスにレギュラスは複雑そうに見つめていた。
「ここに居たのですか。
あら、オリオンまで」
「休憩していたんだよ」
「そうでしたか。
それなら、オリオンも。
おやつを用意しました」
「一緒に食べようか」
「うん!」
「レギュラスも来なさい」
「は、はいっ!」
レギュラスはあまり声を掛けられることは少ないので少し緊張してしまった。
レギュラスに対して両親の愛情がない訳では無いが、嫡男で優秀なシリウスに視線が向かうのも仕方ないだろう。
「シリウス。
美味しいですか?」
「…甘い」
「貴方には甘すぎましたか」
「父様とレグ程は甘党ではないから。
でも、美味しいよ」
「今度からシリウスには甘さ控えめで用意してあげるわ」
「ありがとう、母様」
好みは母寄りのようでシリウスは甘さ控えを好む。
「何杯、砂糖入れるんですか」
「折角の紅茶の香りが勿体ないし、身体を壊すよ」
オリオンとレギュラスはかなりの甘党でその光景に母同様にシリウスも呆れてため息をつく。
「何もおかしいことじゃない。
幼い子が両親の愛情やぬくもりを求めるのは」
「…ベラ姉様」
「次は容赦しないよ」
「もうしないってば。
あんなに溺愛になるとは思わなかった」
「予想外だったねぇ〜」
「厳し過ぎるよりは良いけど」
「そうかい。
まぁ、無理しないようにね」
「分かってるよ。
先に行く。
僕と2人きりだと叱られるでしょう?」
(…本当にあんたは何歳なんだ)
半ば呆れたように苦笑いしてベラトリックスは見送る。
「シリウス!
どこに行っていたんですか」
「探したんだよ。
何もなかったかい?」
「…うん」
「どうした?」
「寒い。
会場に戻れなくて」
「迷っていたのね。
目を離してごめんなさい。
向こうで暖かい飲み物を頂きましょうね」
実際に外だったので寒くて冷えていたから信じてもらえた。
「…あったかい」
「外に出るなら、今度から声を掛けて行きなさい。
何か羽織らないとダメよ。
屋敷とは違うのだから」
「はい、母上」
ハーブティーを頂いて少しずつ飲んでいた。
人前では両親の呼び方を変えている。
「身体が暖まったのなら、そろそろ帰ろうか」
「もう宜しいのですか?」
「シリウスを1人にするつもりはないからね」
「くすぐったい」
シリウスを抱えてオリオンは額にキスする。
溺愛するようになってから両親は夜会に出席することはなくなったが、それくらいでブラック家の権力が揺らぐことはない。
「シリウス。
もう人目はない。
眠って良いよ」
「今日は特に頑張りましたね」
「…ん」
オリオンの服をきゅっと掴み、シリウスは力を抜いて両親に頭を撫でられながら目を瞑る。
気がついたらベットで眠っていて衣服もパジャマに着替えさせられていた。
「…クリーチャー」
「どうしましたか、レギュラスお坊ちゃま」
「どうして僕と兄様で呼び方が違うの?」
「シリウス様はこのブラック家を背負うお方です。
順位がございますから」
「そっか。
僕もいつか、パーティーに連れて行ってもらえるかな」
「パーティーなんて暇なだけだぞ」
「兄様!」
「レグ、調子はどうだ?」
「…悪くはないよ」
パーティー参加の時はレギュラスはクリーチャーと留守番。
今まではシリウスも一緒だったけれど。
「来年か再来年くらいはレグも参加させられると思うよ。
僕がパーティーの参加が早いのは嫡男だからだ。
パーティーなんて自慢話ばっかりさ」
「それでも、僕は一緒に居たいです」
シリウスは苦笑いしてレギュラスの頭を撫でる。
レギュラスの前だと気を張る必要もないからシリウスもいつも以上に口調が砕ける。
「シリウス。
もう少しいい方を考えて伝えて欲しいかな。
まぁ、嘘ではないけれど」
「父様。
話を盗み聞きですか?」
「偶然通っただけさ。
君は気づいていたのだろう?」
シリウスはオリオンの問いには笑うだけで言わずにオリオンに抱きつく。
「甘えたさんだね」
「くすぐったい、父様」
オリオンに抱えられて額にキスされてるシリウスにレギュラスは複雑そうに見つめていた。
「ここに居たのですか。
あら、オリオンまで」
「休憩していたんだよ」
「そうでしたか。
それなら、オリオンも。
おやつを用意しました」
「一緒に食べようか」
「うん!」
「レギュラスも来なさい」
「は、はいっ!」
レギュラスはあまり声を掛けられることは少ないので少し緊張してしまった。
レギュラスに対して両親の愛情がない訳では無いが、嫡男で優秀なシリウスに視線が向かうのも仕方ないだろう。
「シリウス。
美味しいですか?」
「…甘い」
「貴方には甘すぎましたか」
「父様とレグ程は甘党ではないから。
でも、美味しいよ」
「今度からシリウスには甘さ控えめで用意してあげるわ」
「ありがとう、母様」
好みは母寄りのようでシリウスは甘さ控えを好む。
「何杯、砂糖入れるんですか」
「折角の紅茶の香りが勿体ないし、身体を壊すよ」
オリオンとレギュラスはかなりの甘党でその光景に母同様にシリウスも呆れてため息をつく。