別れと出会い(仮)
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シリウスはドラコの頭を優しく撫でた。
「最近はずっと傍に居たし、寂しかったか?」
「…うん」
「くくっ、素直で宜しい。
そっちに寄れ」
「えっ?」
「一緒に寝てやるよ」
「ちょ…っ、何歳だと思ってるんですか!」
そう言いながらもドラコは素直に寄っている。
「何歳だろうと寂しくなるし、人恋しくなるんだ。
ぬくもりあると安心するだろ。
今のドラコは心が落ち着かない状態なんだ。
それは当たり前のことだし、恥ずかしいことじゃない」
「こんなに泣き虫じゃなかったんだ。
人より少し、怖がりな面はあるけれど」
「あぁ…、分かってるよ」
シリウスがベッドで抱擁するとドラコは抱きつき、シリウスの胸に顔を埋める。
肩を震わせて泣いているドラコを大丈夫だと優しく頭を撫で、シリウスは抱き締めていた。
「いろんなことが変化して。
それについていけないんだ。
焦らなくて良いってわかってるけれど…っ」
「ドラコ。
ゆっくり、深呼吸して。
何も心配いらない。
私も傍には居れなくても、ルシウスもシシーもいるんだ。
何も恐れることはない」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
「何が不安に感じるのか、どうして怖いのか。
ひとつずつ話してごらん。
笑ったりしないから。な?」
「ひ…っ、く…」
「今すぐに話さなくて良い。
今日はずっと傍に居る。
離れないから」
不安そうにしていたドラコに気付きながらもきちんと話すことをしなかった自分の責任だとシリウスは思う。
「とう、さま…?」
ふわふわのぬくもりにドラコは瞬きする。
(いつもよりもぐっすりと眠れたのは、このぬくもりのお陰か)
何度も目を覚ますドラコに気づいたシリウスは犬に変身して付き添ってくれていた。
「わふ…っ」
「ちょっ、待っ…!」
顔を舐められてドラコはくすぐったそうに笑う。
やりすぎだとシリウスはドラコに叱られたのだった。
「でも、嬉しかった。
ありがとうございます。
僕の為でしょう?」
「…ドラコ」
「だからって顔を舐めまくるのはやりすぎです!」
「すまなかった」
「叔父様が相手だって分かってるし、恥ずかし過ぎます」
ポツリ、ポツリとドラコは不安に思うことなどシリウスに話してくれた。
「…父様」
「ドラコ。
こんな夜中にどうした?」
「……っ…」
「眠れないのか?」
「一緒に、寝ても…」
「おいで」
枕を抱えて半泣き状態のドラコにシリウスは招き入れる。
「父様。
何か話してください」
「ん〜…そうだなぁ。
ホグワーツの不思議な部屋を知っているか?」
「聞いたことはあります」
「そこの秘密を教えてやろう」
昔話も含めてシリウスはいろんな話をしてくれた。
眠れないドラコの為に疲れていても何時間も付き合ってくれた。
それでも不安定からドラコの睡眠は浅く、昼間にウトウトしていることもある。
(新学期が始まる前には少しでも改善してやらないと。
かと言って手荒いことはしてやりたくないんだよな)
スヤスヤと眠るドラコの隣でシリウスは肩を抱きながら横になっていた。
これでは親子というよりは恋人のような距離感だが、そういう感情は互いにない。
シリウスは元々が抱擁もよくしていて人との距離感が近い。
(環境の変化は勿論だが、不安が大きいのだろうな。
不安が言えて泣けるのならば。
そこは安心したけど。
14年も厳しくも愛して見守ってくれていた両親と離れるんだ。
私は幼少期から知っている訳でもないし、信頼してくれていても危険な時に頼るかというと可能性はまだ低いんだろうな)
シリウスはドラコの静かな寝息を聞きながらベッドに入り、書類に目を通していた。
(呼び方が“父様”呼びが多くなったのは信頼の証かな)
スヤスヤと眠るドラコにシリウスは額にキスし、書類を魔法で片付けて自分もベッドに横になる。
「最近はずっと傍に居たし、寂しかったか?」
「…うん」
「くくっ、素直で宜しい。
そっちに寄れ」
「えっ?」
「一緒に寝てやるよ」
「ちょ…っ、何歳だと思ってるんですか!」
そう言いながらもドラコは素直に寄っている。
「何歳だろうと寂しくなるし、人恋しくなるんだ。
ぬくもりあると安心するだろ。
今のドラコは心が落ち着かない状態なんだ。
それは当たり前のことだし、恥ずかしいことじゃない」
「こんなに泣き虫じゃなかったんだ。
人より少し、怖がりな面はあるけれど」
「あぁ…、分かってるよ」
シリウスがベッドで抱擁するとドラコは抱きつき、シリウスの胸に顔を埋める。
肩を震わせて泣いているドラコを大丈夫だと優しく頭を撫で、シリウスは抱き締めていた。
「いろんなことが変化して。
それについていけないんだ。
焦らなくて良いってわかってるけれど…っ」
「ドラコ。
ゆっくり、深呼吸して。
何も心配いらない。
私も傍には居れなくても、ルシウスもシシーもいるんだ。
何も恐れることはない」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
「何が不安に感じるのか、どうして怖いのか。
ひとつずつ話してごらん。
笑ったりしないから。な?」
「ひ…っ、く…」
「今すぐに話さなくて良い。
今日はずっと傍に居る。
離れないから」
不安そうにしていたドラコに気付きながらもきちんと話すことをしなかった自分の責任だとシリウスは思う。
「とう、さま…?」
ふわふわのぬくもりにドラコは瞬きする。
(いつもよりもぐっすりと眠れたのは、このぬくもりのお陰か)
何度も目を覚ますドラコに気づいたシリウスは犬に変身して付き添ってくれていた。
「わふ…っ」
「ちょっ、待っ…!」
顔を舐められてドラコはくすぐったそうに笑う。
やりすぎだとシリウスはドラコに叱られたのだった。
「でも、嬉しかった。
ありがとうございます。
僕の為でしょう?」
「…ドラコ」
「だからって顔を舐めまくるのはやりすぎです!」
「すまなかった」
「叔父様が相手だって分かってるし、恥ずかし過ぎます」
ポツリ、ポツリとドラコは不安に思うことなどシリウスに話してくれた。
「…父様」
「ドラコ。
こんな夜中にどうした?」
「……っ…」
「眠れないのか?」
「一緒に、寝ても…」
「おいで」
枕を抱えて半泣き状態のドラコにシリウスは招き入れる。
「父様。
何か話してください」
「ん〜…そうだなぁ。
ホグワーツの不思議な部屋を知っているか?」
「聞いたことはあります」
「そこの秘密を教えてやろう」
昔話も含めてシリウスはいろんな話をしてくれた。
眠れないドラコの為に疲れていても何時間も付き合ってくれた。
それでも不安定からドラコの睡眠は浅く、昼間にウトウトしていることもある。
(新学期が始まる前には少しでも改善してやらないと。
かと言って手荒いことはしてやりたくないんだよな)
スヤスヤと眠るドラコの隣でシリウスは肩を抱きながら横になっていた。
これでは親子というよりは恋人のような距離感だが、そういう感情は互いにない。
シリウスは元々が抱擁もよくしていて人との距離感が近い。
(環境の変化は勿論だが、不安が大きいのだろうな。
不安が言えて泣けるのならば。
そこは安心したけど。
14年も厳しくも愛して見守ってくれていた両親と離れるんだ。
私は幼少期から知っている訳でもないし、信頼してくれていても危険な時に頼るかというと可能性はまだ低いんだろうな)
シリウスはドラコの静かな寝息を聞きながらベッドに入り、書類に目を通していた。
(呼び方が“父様”呼びが多くなったのは信頼の証かな)
スヤスヤと眠るドラコにシリウスは額にキスし、書類を魔法で片付けて自分もベッドに横になる。