別れと出会い(仮)
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多忙なはずなのにシリウスはドラコの休暇中は一緒にいる時間を増やしていた。
「忙しいのでは?」
「子供が遠慮するな」
「…僕は貴方が大切にしているポッターと不仲です。
話は聞いているのでしょう?
それなのに、どうして…っ」
「子供同士のことに大人は口出しをすることはない。
余程、危険ではない限り。
お互い様と思うこともあれば、それはドラコが非があることもハリーやロンに非があることだなとも思う。
私も学生時代はそうだったし。
当時はわからなかったが、いけないこともしていた。
謝っても許せないことを」
「……っ…」
「言わないだけで、私程ではなくても誰だってある。
それが小さなことか、大きなことなのかの違いだ。
大人になれば、不仲なのも忘れてそのうち仲良くなれるさ。
君はマルフォイとして、スリザリン生として。
そうするしかなかった。
多少は嫌ってたとしてもな」
「…羨ましかったんだ。
僕には、心を許せる友達なんて居ないから。
その行動が幼稚なことだと、分かってはいたけれど。
スリザリンの連中は媚びるだけですぐに離れてゆく。
あんなの、分かっていたのに」
「理解していても辛く悲しかったのだろう?
君にも出来るさ。
素直になればいいんだ。
こんなにいい子なんだから」
「初めて言われました。
子供扱いが過ぎませんか?」
「今までで厳しかったんだろ。
私は甘やかしてやるよ。
ちゃんと君は理解してる」
シリウスに額にキスされてドラコはくすぐったそうに笑う。
「ポッター達を屋敷に呼ばないのは僕の為ですか?」
「護りの魔法が不安定なのもあるが…」
「僕が来る前には来ていたのでは?」
「片付けを手伝ってもらっていただけだ」
「ポッターと会いたいんでしょう?
泊まりに来て欲しいのでは?」
誤魔化してくれて、自分の為にシリウスが我慢してくれているのがその想いが嬉しかった。
「僕なら大丈夫です。
そこまで賑やか過ぎなければ。
向こうが嫌がるかもしれませんけど」
「ありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます。
こんなに甘やかされて大切にされるとは思わなかったです。
父上も母上も愛してくれてたし、甘やかされていたけれど。
厳しさも守る為に必要だったんだと思いたい。
それでも、もっと沢山の会話をして抱擁して愛してると言って欲しかったと今なら思います」
思っていた以上に自分は寂しがり屋なんだなとドラコは苦笑いしてしまう。
「おいで、ドラコ。
泣くことは悪いことじゃない。
弱さじゃないんだよ」
「ふ…っ」
「良いんだ、泣いたって。
寂しいなら私がいる。
甘えて頼ってくれ。
離した私を恨んでるかい?」
「違う!
感謝しても恨むなんて…っ」
「ありがとう。
私は甘えられるのも頼られるのも嬉しいんだよ。
今までで交流もしていなかったし、今すぐにそうなるのは遠慮もあるだろう。
少しずつ信頼してくれ」
「うん…、父様」
抱擁していると甘えるように、ドラコはぎゅっとシリウスに抱きついて来る。
「ドラコ。
本当に会いたいなら、ちゃんと言ってくれ。
会わせてあげるから。
そこは遠慮しなくていい。
君の両親なんだから。
移籍しないとブラック家を継げなかったから、結果的に私と親子になったけど」
「両親が僕以外の人を可愛がってる姿は見たくない。
何で笑うんですか!」
「いや…、愛らしいなと。
可愛がることはないと思うぞ」
「どうして?」
「アイツ、ドラコよりも年上の成人なんて過ぎてるし。
書類上の親子ってだけで。
互いに冷ややかな関係だと」
「はっ?
それ、大丈夫なんですか?」
「互いに利用価値あったし。
ルシウスからの提案というか、条件だったんだよ。
成人していること、自分達の愛情はドラコ以外には向けない。
それでも構わないから来いってさ。
本当におまえは愛されてるよ」
「…父上」
ルシウスの想いにドラコはまた泣きそうになった。
「忙しいのでは?」
「子供が遠慮するな」
「…僕は貴方が大切にしているポッターと不仲です。
話は聞いているのでしょう?
それなのに、どうして…っ」
「子供同士のことに大人は口出しをすることはない。
余程、危険ではない限り。
お互い様と思うこともあれば、それはドラコが非があることもハリーやロンに非があることだなとも思う。
私も学生時代はそうだったし。
当時はわからなかったが、いけないこともしていた。
謝っても許せないことを」
「……っ…」
「言わないだけで、私程ではなくても誰だってある。
それが小さなことか、大きなことなのかの違いだ。
大人になれば、不仲なのも忘れてそのうち仲良くなれるさ。
君はマルフォイとして、スリザリン生として。
そうするしかなかった。
多少は嫌ってたとしてもな」
「…羨ましかったんだ。
僕には、心を許せる友達なんて居ないから。
その行動が幼稚なことだと、分かってはいたけれど。
スリザリンの連中は媚びるだけですぐに離れてゆく。
あんなの、分かっていたのに」
「理解していても辛く悲しかったのだろう?
君にも出来るさ。
素直になればいいんだ。
こんなにいい子なんだから」
「初めて言われました。
子供扱いが過ぎませんか?」
「今までで厳しかったんだろ。
私は甘やかしてやるよ。
ちゃんと君は理解してる」
シリウスに額にキスされてドラコはくすぐったそうに笑う。
「ポッター達を屋敷に呼ばないのは僕の為ですか?」
「護りの魔法が不安定なのもあるが…」
「僕が来る前には来ていたのでは?」
「片付けを手伝ってもらっていただけだ」
「ポッターと会いたいんでしょう?
泊まりに来て欲しいのでは?」
誤魔化してくれて、自分の為にシリウスが我慢してくれているのがその想いが嬉しかった。
「僕なら大丈夫です。
そこまで賑やか過ぎなければ。
向こうが嫌がるかもしれませんけど」
「ありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます。
こんなに甘やかされて大切にされるとは思わなかったです。
父上も母上も愛してくれてたし、甘やかされていたけれど。
厳しさも守る為に必要だったんだと思いたい。
それでも、もっと沢山の会話をして抱擁して愛してると言って欲しかったと今なら思います」
思っていた以上に自分は寂しがり屋なんだなとドラコは苦笑いしてしまう。
「おいで、ドラコ。
泣くことは悪いことじゃない。
弱さじゃないんだよ」
「ふ…っ」
「良いんだ、泣いたって。
寂しいなら私がいる。
甘えて頼ってくれ。
離した私を恨んでるかい?」
「違う!
感謝しても恨むなんて…っ」
「ありがとう。
私は甘えられるのも頼られるのも嬉しいんだよ。
今までで交流もしていなかったし、今すぐにそうなるのは遠慮もあるだろう。
少しずつ信頼してくれ」
「うん…、父様」
抱擁していると甘えるように、ドラコはぎゅっとシリウスに抱きついて来る。
「ドラコ。
本当に会いたいなら、ちゃんと言ってくれ。
会わせてあげるから。
そこは遠慮しなくていい。
君の両親なんだから。
移籍しないとブラック家を継げなかったから、結果的に私と親子になったけど」
「両親が僕以外の人を可愛がってる姿は見たくない。
何で笑うんですか!」
「いや…、愛らしいなと。
可愛がることはないと思うぞ」
「どうして?」
「アイツ、ドラコよりも年上の成人なんて過ぎてるし。
書類上の親子ってだけで。
互いに冷ややかな関係だと」
「はっ?
それ、大丈夫なんですか?」
「互いに利用価値あったし。
ルシウスからの提案というか、条件だったんだよ。
成人していること、自分達の愛情はドラコ以外には向けない。
それでも構わないから来いってさ。
本当におまえは愛されてるよ」
「…父上」
ルシウスの想いにドラコはまた泣きそうになった。