別れと出会い(仮)
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大広間のスリザリンのテーブルではドラコの周りだけが空席だった。
無表情で食事をしているドラコにほかの寮生達は心配していた。
「あんなにすることなの?
信じられない!」
「ちょっと前まで媚びてたくせにね」
「アイツも言い返してやれば、いいのにな」
「言い返したとこで無駄だと諦めてるんじゃない?」
グリフィンドールでさえも不快に感じていた。
「ドラコ!」
「…シリウス叔父様」
「私が打診したとはいえ、こんな環境になっているとは。
ハリーからの手紙が来て驚いたぞ。
どうして言わないんだ!」
「忙しい叔父様に相談する程の悪影響では…」
((十分な悪影響あるよ!))
心配そうなシリウスの視線にドラコは気まずそうに俯いた。
「ドラコ。
正式に本日付で魔法省から移籍の書類が届いた。
君は今日から私の2人目の息子だ」
「2人目…?」
「勿論、1人目はハリーだ」
「ポッターと兄弟みたいな言い方ですね、お義父様」
ドラコの“お義父様”発言に特にスリザリンがザワついた。
「ブラック家の現当主である私、シリウス・ブラックの義理の息子だ。
そして、今ここにブラック家の次期当主を任命する」
「お受け致します。
ドラコ・マルフォイ改め、ドラコ・ブラックです。
どうぞ、よろしく」
自分達の過ちを今更ながら気づいたところで手遅れだ。
「君達は私の息子になんてことをしてくれたんだ。
覚悟はいいだろうな」
「お義父様。
僕なら大丈夫です」
「だが…っ」
「公表されたのなら、僕も手加減しませんから」
シリウスは微笑んでドラコのローブにブラック家の家紋のブローチを着けた。
「それで、君はスリザリンの連中に何をしたんだ?」
「何もしていませんよ。
些細な言葉を勝手に盛大な勘違いしてくれたんです」
(…やり方が本当にシシーにそっくりだな)
闇の印を貰いたくなかったドラコと跡継ぎを探していたシリウスは互いに打診した。
最初はマルフォイ家から出ることをドラコは拒絶していたが、シリウスと何度も話し合いをして決意をした。
マルフォイ家には親戚もいて義理の息子を招き入れることが決定していた。
「人前でないなら。
今までのように呼んでいい。
おまえの両親はルシウスとナルシッサだ。
私のように不仲ではなかったし、両親は愛してくれていた」
「僕の為に両親は離れていってくれたんです。
大丈夫、いつかまた両親には会えるから」
「2人の分も私が君を守って愛するから」
「父上…母上…っ」
シリウスに抱擁され、ドラコは小さな子供のように泣いた。
(不思議な感じだ。
マルフォイ家よりも広いのに。
自分の部屋ではないみたい)
以前にシリウスが使っていた自室を改装してドラコの自室として与えた。
「不便はないか?」
「揃いすぎてるくらいです」
離した罪悪感もあるようで過保護なシリウスにドラコは苦笑いする。
小さな子のように号泣してしまったのも理由だろう。
(当たり前だけれど。
マルフォイ家とは学びも含めて、規模が違い過ぎる)
ドラコは深いため息をついて終わらないなと遠くを見つめる。
「一気にしようとしなくていいさ。
気長にな」
「…はい。
やはり、ブラック家というか。
規模が違い過ぎます」
「そうなのか?」
「当たり前でしょう。
違い過ぎますよ」
「それでも、ドラコは基礎があるからな」
「父上に教わってましたから。
この話が出てから徹底的に教えられました」
「流石だな。
今すぐ継ぐ訳じゃない。
ゆっくり学べばいい」
(1度は家を出て行ったとはいえ、幼少期から嫡男として学んでいたのだろうな)
シリウス本人は不本意だろうが、ハリーの後ろ盾も含めて説得されてブラック家の当主として受け入れた。
「色々と規模が大き過ぎます。
マルフォイ家も決して小さくはないけれど」
「ここは無駄に大きいからな。
私も…、弟も小さな頃は迷っていたよ」
迷ったら鳴らせとシリウスからベルを渡されたのを今なら理由が分かる。
(ここは…、どこだ。
まだ慣れない)
ホグワーツ以上に古代魔法も掛かっていて迷いやすい。
「ドラコ。
どうした?
食事の時間にも来ないから」
「う…っ」
「迷ってたか?」
「…笑わないでください」
「ベルは?」
「部屋に」
「常に持っていろと言っただろう?」
「もう大丈夫かと。
思ってたんですけど」
「だから、常に持ってる必要があるんだよ」
「実体験ですか?」
「私ではないが」
「…レギュラスさんですか」
「君と似てるよ。
顔は違うけどな」
「そう、ですか」
気恥ずかしそうなドラコの肩を抱いてシリウスはクスクスと笑ってリビングに行く。
無表情で食事をしているドラコにほかの寮生達は心配していた。
「あんなにすることなの?
信じられない!」
「ちょっと前まで媚びてたくせにね」
「アイツも言い返してやれば、いいのにな」
「言い返したとこで無駄だと諦めてるんじゃない?」
グリフィンドールでさえも不快に感じていた。
「ドラコ!」
「…シリウス叔父様」
「私が打診したとはいえ、こんな環境になっているとは。
ハリーからの手紙が来て驚いたぞ。
どうして言わないんだ!」
「忙しい叔父様に相談する程の悪影響では…」
((十分な悪影響あるよ!))
心配そうなシリウスの視線にドラコは気まずそうに俯いた。
「ドラコ。
正式に本日付で魔法省から移籍の書類が届いた。
君は今日から私の2人目の息子だ」
「2人目…?」
「勿論、1人目はハリーだ」
「ポッターと兄弟みたいな言い方ですね、お義父様」
ドラコの“お義父様”発言に特にスリザリンがザワついた。
「ブラック家の現当主である私、シリウス・ブラックの義理の息子だ。
そして、今ここにブラック家の次期当主を任命する」
「お受け致します。
ドラコ・マルフォイ改め、ドラコ・ブラックです。
どうぞ、よろしく」
自分達の過ちを今更ながら気づいたところで手遅れだ。
「君達は私の息子になんてことをしてくれたんだ。
覚悟はいいだろうな」
「お義父様。
僕なら大丈夫です」
「だが…っ」
「公表されたのなら、僕も手加減しませんから」
シリウスは微笑んでドラコのローブにブラック家の家紋のブローチを着けた。
「それで、君はスリザリンの連中に何をしたんだ?」
「何もしていませんよ。
些細な言葉を勝手に盛大な勘違いしてくれたんです」
(…やり方が本当にシシーにそっくりだな)
闇の印を貰いたくなかったドラコと跡継ぎを探していたシリウスは互いに打診した。
最初はマルフォイ家から出ることをドラコは拒絶していたが、シリウスと何度も話し合いをして決意をした。
マルフォイ家には親戚もいて義理の息子を招き入れることが決定していた。
「人前でないなら。
今までのように呼んでいい。
おまえの両親はルシウスとナルシッサだ。
私のように不仲ではなかったし、両親は愛してくれていた」
「僕の為に両親は離れていってくれたんです。
大丈夫、いつかまた両親には会えるから」
「2人の分も私が君を守って愛するから」
「父上…母上…っ」
シリウスに抱擁され、ドラコは小さな子供のように泣いた。
(不思議な感じだ。
マルフォイ家よりも広いのに。
自分の部屋ではないみたい)
以前にシリウスが使っていた自室を改装してドラコの自室として与えた。
「不便はないか?」
「揃いすぎてるくらいです」
離した罪悪感もあるようで過保護なシリウスにドラコは苦笑いする。
小さな子のように号泣してしまったのも理由だろう。
(当たり前だけれど。
マルフォイ家とは学びも含めて、規模が違い過ぎる)
ドラコは深いため息をついて終わらないなと遠くを見つめる。
「一気にしようとしなくていいさ。
気長にな」
「…はい。
やはり、ブラック家というか。
規模が違い過ぎます」
「そうなのか?」
「当たり前でしょう。
違い過ぎますよ」
「それでも、ドラコは基礎があるからな」
「父上に教わってましたから。
この話が出てから徹底的に教えられました」
「流石だな。
今すぐ継ぐ訳じゃない。
ゆっくり学べばいい」
(1度は家を出て行ったとはいえ、幼少期から嫡男として学んでいたのだろうな)
シリウス本人は不本意だろうが、ハリーの後ろ盾も含めて説得されてブラック家の当主として受け入れた。
「色々と規模が大き過ぎます。
マルフォイ家も決して小さくはないけれど」
「ここは無駄に大きいからな。
私も…、弟も小さな頃は迷っていたよ」
迷ったら鳴らせとシリウスからベルを渡されたのを今なら理由が分かる。
(ここは…、どこだ。
まだ慣れない)
ホグワーツ以上に古代魔法も掛かっていて迷いやすい。
「ドラコ。
どうした?
食事の時間にも来ないから」
「う…っ」
「迷ってたか?」
「…笑わないでください」
「ベルは?」
「部屋に」
「常に持っていろと言っただろう?」
「もう大丈夫かと。
思ってたんですけど」
「だから、常に持ってる必要があるんだよ」
「実体験ですか?」
「私ではないが」
「…レギュラスさんですか」
「君と似てるよ。
顔は違うけどな」
「そう、ですか」
気恥ずかしそうなドラコの肩を抱いてシリウスはクスクスと笑ってリビングに行く。