もう1度、家族として(仮)
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アルファードは生前は病死したが、亡くなる寸前までシリウスを心配して遺産もすべてシリウスに遺してくれた。
そのせいでブラック家から消されることになったのだが、それも覚悟の上だったのだろう。
(アルファードに会うと嬉しいのに切なくなる)
それを理解してる両親に頭を撫でられてシリウスは苦笑いする。
「そういえば、シリウス」
「なに?」
「知ってるかい?
魔法界の一部では君はある意味でも噂の的なんだよ」
「…噂?」
「アルファード!」
「どうせ、いずれは知るんだ」
「パーティーデビューもしてない上にブラック家の直系の嫡男が有名な家庭教師にも教わってもない。
病弱らしいと噂になってる」
「…暇人なんだな」
「えっ?」
「そんなくだらない噂を流すのは“品格”あるのか?
幼少期の頃に強い魔力程、高熱を出すのは魔法界の“常識”だ。
一部ということは、それを分かっている品格のある家柄は病弱だなんて思ってないんだろう。
それで、アルファードは無駄に長く生きているだけの者達に何を唆されて来たんだろうね」
「…シリウス」
「流石に言葉が過ぎるわ」
「幼いと思って下に見るなと言っといて。
無駄に長く生きてるから頭が固いんだよ。
僕をパーティーに出したかったら賢い方法をしてみろと。
ブラック家の長老だろうと、手加減はしないってね」
「まるで俺が脅されてるようなんだが、シリウス」
「そんな馬鹿な奴等に動かされてんなら自業自得だ」
自分の味方になってくれていてもそれがアルファードでも気弱な姿は容赦しない。
「降参だ」
「どうせ、自分達は来ても会わせてもらえないから偵察して来いとでも威張って命令でもしたんでしょう?」
「…正解」
「無視してやればいい」
「そうは出来ないのが大人だ」
「やり方を考えろって言ってんだよ。
バカ正直に話す必要はない。
会ってきたこと。
今は元気そうだと話せばいい」
「今は…?」
「いつ高熱で倒れてるか分からないからね」
にっこりと笑うシリウスにアルファードは顔を引き攣らせる。
「…君は何歳なんだ」
(少なくても、今のアルファードよりは魂の年齢は上だな。
相変わらずの厄介な奴等だ。
まぁ、使えるから利用させてはもらうけど)
アルファードは素直過ぎるゆえに何度も実姉のヴァルブルガを激怒させていたこともある。
「ここは私に任せなさい。
暫くは静かに暮らして頂こう」
冷たい笑みを浮かべるオリオンに
ヴァルブルガとシリウスは何も言わず、アルファードが目を反らしていた。
「静かにしてもらうというよりも強制的に静かにさせるのが正しいよね」
「…そうね」
溺愛している息子を利用しようとしたのだからオリオンの怒りは当然だろう。
そんな安易な策に今のシリウスが引っかかることはないが。
そのせいでブラック家から消されることになったのだが、それも覚悟の上だったのだろう。
(アルファードに会うと嬉しいのに切なくなる)
それを理解してる両親に頭を撫でられてシリウスは苦笑いする。
「そういえば、シリウス」
「なに?」
「知ってるかい?
魔法界の一部では君はある意味でも噂の的なんだよ」
「…噂?」
「アルファード!」
「どうせ、いずれは知るんだ」
「パーティーデビューもしてない上にブラック家の直系の嫡男が有名な家庭教師にも教わってもない。
病弱らしいと噂になってる」
「…暇人なんだな」
「えっ?」
「そんなくだらない噂を流すのは“品格”あるのか?
幼少期の頃に強い魔力程、高熱を出すのは魔法界の“常識”だ。
一部ということは、それを分かっている品格のある家柄は病弱だなんて思ってないんだろう。
それで、アルファードは無駄に長く生きているだけの者達に何を唆されて来たんだろうね」
「…シリウス」
「流石に言葉が過ぎるわ」
「幼いと思って下に見るなと言っといて。
無駄に長く生きてるから頭が固いんだよ。
僕をパーティーに出したかったら賢い方法をしてみろと。
ブラック家の長老だろうと、手加減はしないってね」
「まるで俺が脅されてるようなんだが、シリウス」
「そんな馬鹿な奴等に動かされてんなら自業自得だ」
自分の味方になってくれていてもそれがアルファードでも気弱な姿は容赦しない。
「降参だ」
「どうせ、自分達は来ても会わせてもらえないから偵察して来いとでも威張って命令でもしたんでしょう?」
「…正解」
「無視してやればいい」
「そうは出来ないのが大人だ」
「やり方を考えろって言ってんだよ。
バカ正直に話す必要はない。
会ってきたこと。
今は元気そうだと話せばいい」
「今は…?」
「いつ高熱で倒れてるか分からないからね」
にっこりと笑うシリウスにアルファードは顔を引き攣らせる。
「…君は何歳なんだ」
(少なくても、今のアルファードよりは魂の年齢は上だな。
相変わらずの厄介な奴等だ。
まぁ、使えるから利用させてはもらうけど)
アルファードは素直過ぎるゆえに何度も実姉のヴァルブルガを激怒させていたこともある。
「ここは私に任せなさい。
暫くは静かに暮らして頂こう」
冷たい笑みを浮かべるオリオンに
ヴァルブルガとシリウスは何も言わず、アルファードが目を反らしていた。
「静かにしてもらうというよりも強制的に静かにさせるのが正しいよね」
「…そうね」
溺愛している息子を利用しようとしたのだからオリオンの怒りは当然だろう。
そんな安易な策に今のシリウスが引っかかることはないが。