僕の初めての友達(仮)
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以前は友人になりたいとさえ思っていたが、これでは友人というよりも保護者だと苦笑いしてしまう。
(息子と接していた時の癖で世話してしまったな)
認められるのも褒めるのも当たり前のことだったが、ハリーには初めてのことだった。
魔法界に来て自分を特別扱いせずに優しく接してくれてバカにもしないので懐くのは当然かもしれない。
(僕がハリー・ポッターの初めての友達になるはずだったのに!)
ノックもせずに勝手に戸を開けて入ることも人の名を馬鹿にすることも良くないことだと幼子に諭すように言われた。
ドラコは長年の癖なだけだが、ロンは恥ずかしくてたまらない。
「間違ってるよ。
ドラコは何もしてない。
僕が何も知らなくても、ドラコは馬鹿にしなかった!
君がドラコの名前や大好きな家を馬鹿にしても。
悲しいし、悔しいはずなのに」
「…ハリー」
大嫌いだとハリーに泣かれ、ロンは逃げるように出て行く。
「失礼するわ。
入っても大丈夫かしら」
「…構わないよ」
「ごめんなさい。
話を聞くつもりはなかったのだけれど」
「戸を開けていたのはこっちだからいいんだ」
ドラコの諭す言葉も聞いていたのでハーマイオニーは開いてる戸にノックして返事を待ち、入室したのだった。
「大好きな友達を悪く言われたら怒りたくなるのは当然よ。
その綺麗な目が赤くなってしまうわ」
「綺麗な目って。
ドラコにも言われたよ」
「擦ったらダメよ。
はい、使って」
「ありがとう。
えっ…と」
「ハーマイオニー。
ハーマイオニー・グレンジャーよ。
私も珍しい名前でしょう?」
ハリーにハンカチを渡し、ドラコを慰めてくれるハーマイオニーに微かに笑う。
案の定、ハリーはうまく発音が出来なかった。
「ハーマイオニー」
「初対面でちゃんとした発音で言われるのは初めてだわ」
(…初めてじゃないからな)
嬉しそうなハーマイオニーにドラコは微かに笑う。
「ドラコ、ずるい!」
「ずるいと言われても」
「ふふっ…仲良しなのね」
「失礼。
自己紹介を忘れてしまってた。
先程の騒動で知っているだろうけれど。
僕はドラコ・マルフォイ。
こっちはハリーだ」
「ドラコとハリーね。
家名で呼ぶんだったかしら」
「構わないよ」
「僕も全然平気だよ」
嬉しそうなハリーにハーマイオニーも微笑む。
(…穏やかだな。
逆行したと理解してから沢山のことをしていたから。
少しくらい休んでもいいよな)
やっと安堵の息をつき、ドラコは肩の力が抜けた。
「ハミィ…?」
「呼びづらいなら、それでもいいわ。
幼少期の頃に言えなくてそれで呼んでたのよ」
「可愛らしい愛称だね」
「あら、ドラコ。
起きたの?」
「…ついさっきね」
こんなに近くで話されていれば、起きるだろうと思いながらも口には出さない。
(もう同じ道を繰り返すことはない。
どんな人生になるのだろうな)
列車から降りてホグワーツを眺めながらも思う。
(息子と接していた時の癖で世話してしまったな)
認められるのも褒めるのも当たり前のことだったが、ハリーには初めてのことだった。
魔法界に来て自分を特別扱いせずに優しく接してくれてバカにもしないので懐くのは当然かもしれない。
(僕がハリー・ポッターの初めての友達になるはずだったのに!)
ノックもせずに勝手に戸を開けて入ることも人の名を馬鹿にすることも良くないことだと幼子に諭すように言われた。
ドラコは長年の癖なだけだが、ロンは恥ずかしくてたまらない。
「間違ってるよ。
ドラコは何もしてない。
僕が何も知らなくても、ドラコは馬鹿にしなかった!
君がドラコの名前や大好きな家を馬鹿にしても。
悲しいし、悔しいはずなのに」
「…ハリー」
大嫌いだとハリーに泣かれ、ロンは逃げるように出て行く。
「失礼するわ。
入っても大丈夫かしら」
「…構わないよ」
「ごめんなさい。
話を聞くつもりはなかったのだけれど」
「戸を開けていたのはこっちだからいいんだ」
ドラコの諭す言葉も聞いていたのでハーマイオニーは開いてる戸にノックして返事を待ち、入室したのだった。
「大好きな友達を悪く言われたら怒りたくなるのは当然よ。
その綺麗な目が赤くなってしまうわ」
「綺麗な目って。
ドラコにも言われたよ」
「擦ったらダメよ。
はい、使って」
「ありがとう。
えっ…と」
「ハーマイオニー。
ハーマイオニー・グレンジャーよ。
私も珍しい名前でしょう?」
ハリーにハンカチを渡し、ドラコを慰めてくれるハーマイオニーに微かに笑う。
案の定、ハリーはうまく発音が出来なかった。
「ハーマイオニー」
「初対面でちゃんとした発音で言われるのは初めてだわ」
(…初めてじゃないからな)
嬉しそうなハーマイオニーにドラコは微かに笑う。
「ドラコ、ずるい!」
「ずるいと言われても」
「ふふっ…仲良しなのね」
「失礼。
自己紹介を忘れてしまってた。
先程の騒動で知っているだろうけれど。
僕はドラコ・マルフォイ。
こっちはハリーだ」
「ドラコとハリーね。
家名で呼ぶんだったかしら」
「構わないよ」
「僕も全然平気だよ」
嬉しそうなハリーにハーマイオニーも微笑む。
(…穏やかだな。
逆行したと理解してから沢山のことをしていたから。
少しくらい休んでもいいよな)
やっと安堵の息をつき、ドラコは肩の力が抜けた。
「ハミィ…?」
「呼びづらいなら、それでもいいわ。
幼少期の頃に言えなくてそれで呼んでたのよ」
「可愛らしい愛称だね」
「あら、ドラコ。
起きたの?」
「…ついさっきね」
こんなに近くで話されていれば、起きるだろうと思いながらも口には出さない。
(もう同じ道を繰り返すことはない。
どんな人生になるのだろうな)
列車から降りてホグワーツを眺めながらも思う。
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